2005年12月アーカイブ

MBAイベントとしては、MBA Fair(9月、11月)や、予備校のイベントなどに参加しました。

主な活用方法としては、

1.アルムナイが来ていることが多いので質問する&名刺交換する
2.ブローシャーなどの資料をもらう
3.アドミッションに質問する

などが考えられます。この中で最も重要なのは、1だと思います。ぼくたちの母国語である日本語で「実際のところどうなのよ?」という質問ができますし、名刺交換をして連絡先を入手しておけば、後から質問することも、他のアルムナイを紹介して頂くことも可能になります。このような形で多くのアルムナイにコンタクトを取ることができました。アルムナイの中には同業他社にお勤めの方も多いです。

次に、ブローシャに関してですが、最近ではほとんどオンラインで資料を入手できるところが多いものの、きちんと製本された学校のブローシャを一度に複数校分入手できるという意味では意味があると思います。

そして、最後にアドミッションに直接質問できる、という点ですが、もちろん名刺交換をしたりして多少顔を売っておくことも可能とは思いますが、出願全体の中では大して重要ではないと思われます。アドミッションの連絡先であれば、必ず各スクールのWeb上にありますから、質問をすることも、在校生やアルムナイの紹介を頼むことも可能です。たまにレジュメを持参し、質の高い質問をすることでアピールできる、という方もいますが、ぼくの経験上、それはほとんど効果がないと思われます。結局は、正式なプロセスで評価されるわけですから。

電子辞書はとても便利ですので、もし持っていない場合はこの機会に購入するべきと思います。

語数の多い、英和、和英(+英英?、ぼくの場合、英英は結局最後までほとんど使いませんでした)に加えて、エッセイや推薦状などの作文をする際には、「英和活用大辞典」、「類語辞典(Thesaurus)」などが非常に役立ちました。単語のつながりや、繰り返しを避けるための別の表現を考えるときにはとても便利です。

ちなみに、ぼくはSHARP 電子辞書 PW-A8800 (16コンテンツ, 英語モデル, コンテンツカード対応)を使いました。最近は、すべての単語の発音を内蔵している本格的な辞書などもあるようですので、そのようなタイプの方がベターかもしれません。

SHARP 電子辞書 PW-A8800 (16コンテンツ, 英語モデル, コンテンツカード対応)
B00061OJFK

MBA留学準備に関して参考にさせて頂いたサイトを掲載しています。

MBAナビ・ドット・コム
掲示板などで情報を集めることができます。

MBA留学カウンセリング.com
留学準備に関する説明が、体系立ててきちんと説明されています。

MBA blog Portal
MBAに関するブログのリンク集です。とても役に立ちました。

こうすれば受かる MBA 2005
いろいろな合格者の方の体験談が載っています。毎年更新されているようです。

GMAT Mania
名前からはGMATのことしか書いていないかのような印象を受けますが、TOEFLについても、またスコアの送付方法などのけっこう細かいことなど、役に立つ情報が載っています。

ぼくが出願校を選んだ基準は主に以下の5点です。

1. 学生のバックグラウンドが豊かであること
出身国や専門分野が異なる人たちと問題なくコミュニケーションを取れる能力を身に付けることで海外勤務になったときに必要となる基礎能力をアップさせることができると考えました。

2. 実践的なプログラム
実際の企業を相手にしたコンサルティングプロジェクトが含まれており、できるだけ多くのプロジェクトを経験できること。

3. チームワークを重視する校風
競争的で起業精神にあふれる学校もあれば、協調的でチームワーク中心の学校もあるかと思います。一人で机に向かって勉強する時間(ハードスキル、知識とか)よりも、グループでディスカッションをしたり、プレゼンをしたりする時間(ソフトスキル、コミュニケーション能力など)が多いと思われるスクールを選びました。

4.適度なクラスサイズ(100名前後)
学期中を通じてクラスメイト全員と顔見知りになれると考えました。

5. ランキングがそれなりに高いこと
ランキングが高ければ、参加する学生のクオリティもそれなりに高くなるのではないかと考えました。

上記とは別に、英語力向上のために、できるだけ英語に触れられるよう英語圏の国であること、ということも考慮に入れました。この条件を加味すると、ほぼ米国か英国に絞られるわけですが、米国のスクールは2年プログラムがほとんどです。米国の数少ない1年プログラムの場合、よくあるのは入学後短期間(3〜6ヶ月)で2年プログラムの学生が1年目に学んだ知識を身につけ、2年目の秋学期に編入するというプログラムです。そのようなスクールですと、1年プログラムの学生は2年プログラムの学生からお客様扱いされたり、うまく馴染めない、というような話を耳にしました。これらがどれほど真実かはわかりませんが、少しでもそのような可能性を排除するために、またプログラムの消化不良を起こさないために、同じく期間が1年であったとしても、初めから1年のプログラムとして準備されているプログラムを選びました。

最終的にManchesterに決めた理由は次のようなものです。

1.プログラムがプロジェクト主体で実践的であったこと(学校側もそれを最重要視してプログラムを組んでいる)

2.期間が長いために比較的時間にゆとりがあり、カリキュラムの選択肢も多いため、好きなように勉強できるであろうこと

3.日本人のアルムナイの方々がけっこう多く、中でも金融系の方が多かったこと

米国と英国のMBA教育は、その根底となる考え方において異なるようです。

以下は、「MBA留学 世界のプログラム・ガイド 鈴木 浩樹 広綱 晶子 妹尾 堅一郎」P.61からの引用ですが、

イギリスのMBA教育の特徴のひとつとして、経験主義に基づく実学重視の伝統が指導内容に反映していることがあげられる。〜(中略)〜誇張すれば、アメリカの数理・計量を基本にした分析主義に対して、イギリス流の経営教育は経験主義を基本とした実践重視のものだ。

だそうです。そして、欧州MBAはこのどちらかのタイプになるようです。ぼくはどちらかというと経験主義ですので、結果的には英国のMBAに進学することになってよかったと考えています。もっとも、金融工学の最先端を勉強したい、というのが主旨であれば米国の特定のスクール(Columbia とかMITとか)には全くかなわないと思いますが。

MBA留学 世界のプログラム・ガイド
鈴木 浩樹 広綱 晶子 妹尾 堅一郎
4757406673

スクール選択の際に参考にするものとして、ランキングがあると思います。

もちろんランキングがすべてではありませんが、自分が進学するビジネススクールがどのくらいの位置にあるのか、気になるものです。MBAランキングといえば、米国のランキング(U.S. News や、 Business Week など)が有名ですが、これらは主に米国のスクールを対象にしているので、欧州のビジネススクールの場合には、Financial Timesが最も参考になると思います。また、もう一つ挙げるとすれば、Economist のWhich MBAでしょうか。

各ランキングは、独自の集計方法でランキングを作成していますので、単純に順位だけ見てもあまり意味はないと思いますが、だからといって、それぞれのランキングの集計基準まで調べて、ああだ、こうだ、言うのもそれほど意味があるとは思えません。複数のランキングを比較しながら、あくまで目安として、こんなもんなのか、という感じで眺める程度で十分だと思います(ランキングのかなりの部分はMBA直前直後の給料のアップ率や、MBA後の給料の絶対額、などを参考に決められているようです)。

後述しますように、「MBAプログラムの中身」は各校特色がありますから、ご自分の求めるプログラムの中から比較的ランキング上位にあるものをピックアップしていき、詳細を検討していくというスタンスがいいと思います。ある程度の母集団に絞った後は、ランキングにおける順位よりも各校の特色などが重要になってくると思います。

MBAプログラムを選ぶ場合、何大学か、というよりも、各スクールがどのようなプログラムを提供しているか、ということが重要であると思います。例えば英文学を修士課程として勉強する場合、指導教官が誰かということは重要でしょうが、あとは個人ワークが中心であり、大学ごとの違いにそれほど大きな違いはないと思われます。

一方、MBAの場合、MBAプログラムと一言で言ってもその中身は「似て非なるもの」だと思います。アカデミック色が強いものもあればプラクティカルなものもありますし、ケーススタディを中心に個人ワークに重きを置くところもあれば、プロジェクトをベースとしたチームワーク主体のところもあります。また会社派遣の場合は関係ありませんが、就職活動に強いスクール、弱いスクールなどかなり差があるようです。

以下にぼくが出願しました3校のFull-time MBAプログラムについて簡単に比較してみたいと思います。

MBAプログラムの比較 (Manchester, Cambridge, Lancaster)

まず期間ですが、Summer School を除くと、マンチェスターのみ18ヶ月(+4週間)であり、ケンブリッジ、ランカスター は1年です。マンチェスターのみ途中インターンシップを含むような形でプログラムが構成されています(インターンシップに参加しない場合は選択科目などを受講)。また、マンチェスター のIntroductory module は、経済、ファイナンス、会計、統計などの(さすがにコレくらいは知らないとまずいよね?!と思われる)基礎を勉強する期間だそうです。

プログラムの本編ですが、大まかに言うと、どのスクールも初めに会計、ファイナンス、ストラテジー、オペレーション等といったマネジメントの基礎知識を最初に学び、その後、選択科目や大規模なプロジェクトという形になっています。

マンチェスター(International Business Project) や ランカスター(the Summer Project) では3ヶ月程度のコンサルティングプロジェクトがあるのに対して、ケンブリッジ では、それが1ヶ月程度(Major Consulting Project)になっており、その分最後に Individual Project という修士論文のようなものを書く Project があります。マンチェスターでは2年目の夏学期にPersonal ProjectもしくはDissertationを取ることによって、ランカスターではthe Summer Projectの後に(おそらく)必修で、修士論文を書くことができます。

また、ぼくの興味としては ケンブリッジ の魅力の一つとして”Hedge Fund”という選択科目がありましたが、マンチェスター や ランカスター には同じような選択科目はありません。また、マンチェスター の場合、Exchange Programme (3ヶ月程度の交換留学:他のビジネススクールに行って選択科目を履修する) が学期中にオプションとしてありますが、ランカスター の場合は、プログラム終了後に3ヶ月程度延長する形で用意されており、またケンブリッジ の場合はそもそもExchange Programme はないと思われます(要確認)。しかし、ケンブリッジ の場合はサンドイッチプログラムというのがあり、半年間MBAプログラムで学んだ後、1年間英国内の企業で勤務し、その後またMBAプログラムに戻ってくる、というものがあるようです。

ぼくの観点で選択した3校について見ただけでもこれだけ違うわけですから、すでに述べた米国MBAと英国MBAの違いなども考慮すれば各プログラムの違いが非常に大きいことをご理解頂けると思います。

出願準備としてやることは、MBAの場合、テスト対策(TOEFL & GMAT)、エッセイ作成、推薦状準備、成績証明書手配、出願書類作成、インタビュー対策など多岐に渡ります。これら全体のスケジュール感をつかむために、以下のような本をまずさらっと読んでみることをオススメします。

こうすれば受かる!MBA留学のススメ―あなたもこれで人生を変えてみませんか
江口 征男 橋口 寛
4757408110

日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策
ウォーレン J. デバリエ 株式会社インターフェイス
479810860X

また、MBA受験対策の予備校などでは個別学習相談などを受け付けてくれるところもありますので、全体のイメージは説明して頂けると思います。そして、そのような形でスケジュールを確認すると、ぼくの場合、6月から7月頃に留学候補生として選ばれた時点では、一部の英語がすでに得意な方を除けば、MBA出願の理想的なスケジュールからはすでに大幅に遅れてのスタートでした。

ぼくの場合は、まずテスト対策(翌年1月まで継続)を始め、8月頃からエッセイのネタだしを徐々に行い、続いて9月頃からレジュメ/CV対策、10月頃から本格的にエッセイに取りかかりました。そして、12月頃から上記に加えて推薦状の準備、インタビュー対策が加わっていき、1月は出願書類の作成、最終確認といった具合になりました。

TOEFL, GMATのテストにはかなり苦労させられました。そして、思ったほどにはスコアは伸びませんでした。出願時に提出したスコアは以下の通りです。TOEFLに関して言えば、ビジネススクールの必要最低点である250で、しかもバランスがいいわけでもないというスコアでした。

TOEFL 250 (L 21, S 26, R 28, W 5.0)

GMAT 650 (Q50, V 27, AWA 4.5)

11月のMBAイベントの際に、ケンブリッジのアドミッションの方に言われて初めて知ったのですが、英国のビジネススクールの場合、TOEFLではなくIELTSなどのスコアでも受けつけてくれます。というより、英国ではIELTSは基本的に受け付けますが、場合によってはTOEFLのスコアを認めてくれないスクールもあるようです。なので、英国のスクールに的を絞って出願する場合は、IELTSの対策もTOEFLと同時並行して行い、どちらか良い方のスコアを提出するという選択肢もあります。ウェブなどで調べてみると英国のスクールに出願された方は、IELTSを勉強されている方もけっこう多いようです。

CBTからiBTに移行してしまい、CBTに特化したテスト対策を書いてもあまり意味がないかと思いますので、一般的な英語力アップに直結する内容を中心に書きたいと思います。


Listening

最も苦労したのがこのセクションで、ハッキリ言ってちっとも上がりませんでした。

Listeningで正答するためには3ステップあって、

1.英語を音としてきちんと聞き取ることができる
2.聞き取ったその英語の意味を正確につかむ事ができる
3.問題文および選択肢の意味を正確に把握し答えることができる

のすべてのステップができて初めて正答することができる、そうです。一度でも受験するとわかりますが、上記のステップ1では、スピードに慣れること、音を正確に聞き分けられること、が重要だと思われます。スピードに慣れるということに関しては、ICレコーダー(SONY ICD-SX35 ICレコーダー。この機種は生産完了ですが、後継機種(例えば、ICD-SX66 ICレコーダー)が出ているはず)が非常に便利だと思います。今回勉強するまで知りませんでしたが、英語を本格的に勉強している人にとってICレコーダーを使うというのはかなり一般的なことらしいです。特にSonyの製品は、スピード調整が細かくでき、パソコン上でファイルを編集する付属のソフトもけっこう使いやすいのでとてもよいと思います。ICレコーダーはエッセイカウンセリングや、インタビュー対策などにも使いますので早い段階で購入しておくことを強くオススメします。ぼくはリスニングの問題などを150%程度(1.5倍速)の速さにして聞くようにしていました。それから、外を歩いている時でもできるだけきちんと耳に音が入るように、イヤホンは多少よいものを手に入れた方がよいかと思います(ぼくは使いませんでしたが、ノイズキャンセラ付きのものもあります)。

ステップ2の意味を正確に理解する、ということに関しては基本的にはボキャブラリーの問題だと思います。予備校や問題集などで出てきた単語は片っ端から覚えていくのがよいと思います。また、侮ってはいけないのが熟語です。既に知っている基本単語であっても組み合わせによっては、「えっ?こんな意味になるの?」というものがゴロゴロ出てきます。TOEFL対策の熟語集を最低一冊はマスターする必要があると思います。

そして、最後のステップ3については、問題文の意味を正確につかむことはもちろんですが、あせってしまうとInfer 問題、Detail 問題などのパターンを勘違いしてしまうこともあるので、そのあたりに注意して問題文を読むことが重要かと思います。

リスニングに関しては以下の2冊がオススメです。

TOEFL TESTリスニング完全攻略―Computer‐Based Testing対応
宮野 智靖 Joseph T.Ruelius 木村 ゆみ
4876150699

TOEFLテスト英熟語850
神部 孝
401093347X


Structure

これは予備校の授業(プリント)+問題集2冊(以下をご参照ください)だけでかなり早い段階で11-28以上のスコアが取れるようになりました。また、問題数が足りないと感じた場合には、ETSの問題集(以下をご参照ください)をやることをオススメします。PBTではありますが、実際の過去問ですし、Structureに関してはほとんど同じ傾向の問題が入っていると考えてよいと思います。

はじめてのTOEFL―必ず出題される基礎文法集中攻略
長本 吉斉
4756900569

TOEFL test 620点―実戦型文法完全制覇マニュアル
長本 吉斉
4756900895

TOEFL Test Preparation Kit (4CD + sample CD-ROM)
Educational Testing Service
088685203X

Reading

25点程度までは比較的すぐ伸びたのですが、そのあたりに壁があるようでなかなか高得点を取ることができませんでした。まずやるべきことはTOEFL特有の出題傾向があるのでそれをきちんとつかむことだと思います。代名詞の問題、センテンス挿入問題、などなどいろいろなパターンがありますが、それぞれに対しての正答方法を予備校の授業などで学びましょう。

後はボキャブラリーを強化することがかなり重要です(「TOEFLテスト基本ボキャブラリー2000語 仲本 浩喜 (著)」「TOEFLテスト完成ボキャブラリー2000語 仲本 浩喜 (著)」 CD-ROMが付属しており、リスニングのPart B対策としても有効だと思います)。また、「TOEFL Test Preparation Kit (4CD + sample CD-ROM)Educational Testing Service (編集)」のReadingセクションは問題を解きながら、出てくる単語はすべて覚えてしまった方がよいと思います(ぼくはすべては覚えられていませんが)。ボキャブラリーは下手に選り好みするよりも、片っ端から覚えてしまった方が結局は早かったのではないか、と感じています。

そして、パソコンの画面上で読まなければならないため、紙に印刷された問題演習だけでなく、POWERPREP などで同じ問題でも構わないので、画面で読み、答える練習をする必要があると思います。画面でのリーディング対策として、BBCのサイト)でニュースをほぼ毎日読むようにしていました。

また、意外と大事なのが米国に関する歴史や、自然科学全般に関する知識です。西部開拓史、南北戦争などの知識や、光合成の仕組み、銀河系とは?などの知識をあらかじめ持っていると、そういうトピックが出題された時に、非常に読みやすくなります。このあたりは、一般的な百科事典やウィキペディアなどをこまめに読んでおくとよいと思います。

TOEFLテスト基本ボキャブラリー2000語
仲本 浩喜
4827515425

TOEFLテスト完成ボキャブラリー2000語
仲本 浩喜
4827515433


Writing

CBTのライティングでは、テーマがETSから公開されているので、すべてのテーマを事前にチェックし、実際に解答としてすべてを書かないまでも自分にとって書きにくいテーマがあった場合にはある程度ネタを考えておく必要があると思います。そして解答する際には、テンプレートを覚えてそれに従ってできるだけたくさん(300 words以上)文法的に正しく書くこと、そしてできる範囲で時折高度な表現を織り交ぜることが大切だと思います。具体的には、どんなときでも使える表現パターン(例えば、「In Japan, where I live, ,,,」とか、「I am working as a quantitative analyst for ABC Securities, one of the largest investment banks in Japan, ,,,」など)をいくつか蓄積しておいて、試験中にはできるだけ書いている時間を確保することです。

ハッキリ言って書く内容のクオリティはほとんど求められていないと思います。幼稚な話であっても、短時間で採点する採点者にとってわかりやすく、明確に書くことが大切だと思います。ケンブリッジではライティングで5.0というのがrequirementであり、これを満たしていない場合はそもそも出願書類を読んでもらえない可能性が高いという話も聞いていましたので、ライティングは受験前にはいつも復習をしていました。

ネイティブにとってVerbalはとても簡単だそうですが、ドメドメ育ちの日本人にとっては最大の難関と言っても過言ではないかもしれません。英語力アップによりスコアを取ることが最も望ましいのは言うまでもありませんが、よく言われるようにGMATというゲームだと思って、そのGMATゲームでハイスコアを取るという感覚で取り組んだ方がスコアアップは早いのかもしれません。日本語のGMAT対策本として、「MBA留学 GMAT完全攻略 ザプリンストンレビューオブジャパン」がありますが、予備校で授業を受ける前に一度サラッと目を通しておくと、授業にスムーズに入っていけると思いますのでオススメです。また、Quantitative の問題を解くときの考え方なども参考になると思います。

MBA留学 GMAT完全攻略
ザプリンストンレビューオブジャパン
4757408552

Verbal

予備校の授業を中心に勉強していきました。

授業の予習、復習をきっちりやるようにし、テキストを中心に勉強しました。よく「The Official Guide for GMAT Review GMAC (著)」を3回解く、とか、5回解く、などということを耳にしますが、ぼくはOfficial Guide 11th を購入したものの、1回解くのが精一杯でした。また、「The Official Guide for GMAT Verbal Review GMAC (著)」 に至っては購入したものの、6割程度しか解くことができませんでした。

TOEFLの勉強でけっこうボキャブラリーを増やしたつもりになっていても、GMATの勉強を始めると知らない単語がわんさか出てきます。これも一つ一つ地道に覚えていく以外に方法はないと思います。特に、CRやRCは知らない単語が多く含まれている場合、全くといっていいほど文意を把握することができませんでした。しかも、選択肢の方も決してやさしい単語で構成されているわけでありません。ある程度ボキャブラリーを強化した後は、時間との勝負ですので、SC 1分、CR 1分30秒、RC 2分(/1問)などと時間を決め、ストップウォッチ片手にひたすら問題を解いていきました。

また、TOEFLのリーディング同様、実力をきちんと出し切るには画面で解く練習が必要だと思います。紙の上に書かれた問題を解くときと、画面上で問題を解くときで感覚が異なるので、パソコンに向かって問題を解くことも重要です。GMAT prep (もしくは、GMAT POWERPREP)を利用すればよいと思います。ぼくの場合、SCが比較的得意で、CRが最も苦手、RCがそこそこ、という感じでした。とは言ってもスコアを見ればお分かりのように、決して高得点を取れるレベルではありませんでした。

The Official Guide for GMAT Review
GMAC
140514176X

The Official Guide for GMAT Verbal Review
GMAC
1405141786

Quantitative

ぼくは理系だったこともあって、Quantitative に関してはほとんど苦労しませんでした。ただし、問題形式(特に日本人にはなじみのないData Sufficiency)や数学用語の英単語などはきちんと確認しておかないと、痛い目を見る可能性があります。本番の試験でも、たまに単語の意味がわからず、推測して解かざるを得ない場合がありました。Official Guide を一回は解いて、知らない単語などがあった場合には、きちんと覚えておく必要があると思います。

The Official Guide for GMAT Quantitative Review
GMAC
1405141778

AWA

これも基本的にはTOEFL Writing同様テンプレートを覚えることである程度対応できますが、TOEFL Writingと比べて書く内容が多少本格的なものになってくると思います。TOEFLよりも問題文の難易度が高いため、準備をしておかないと問題文の意味が取れなかった、ということにもなりえます。そして、問題の意図を外した答えを書いてしまった場合、ある程度の量を書いてもかなり低いスコアになってしまう可能性があるので注意が必要です。ただし、上記以外にはそれほど時間を割きませんでした。やはりどうしてもVerbalの方に時間を取られてしまいました。もちろんスコアは高いに越したことはありませんが、3.5以上のスコアであれば、Total のスコアに比べてそれほど重要度は高くないようです。

アプリケーション(出願書類)の中でかなりのウエイトを占めると思われるのがこのエッセイです。予備校のエッセイカウンセリングを受けながら作成していきましたが、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。どのような形で書いたらいいのか、感覚的によくわかりませんでしたので、以下に挙げている参考図書を初めにパラパラと読んでイメージをつかみました。各質問に対してどのようなレベルで書いてあるのか(”ethical dilemma” とか言われても、ピンと来ないですよね?)を知るためには、とても参考になりました(高尚な内容ばかりかと思いきや、意外と日常的な内容だったりするものです)。

大きく分けると、質問に対して適切な内容になっているか、それは内容として説得力があるものか、オリジナリティはあるか、英語は文法的には正しく書けているか、英語の表現としてある程度のレベルか、あたりがチェックポイントになるかと思います。英語のレベルについては、GMATのAWAの原稿をスクール側は見ることができるようなので、AWAが低い人が(英語として)あまりにクオリティの高いエッセイを出すと疑われる、というウワサもあります。

エッセイ作成の初期段階でのネタ出しとしては、予備校で日本人カウンセラーのカウンセリングを利用しました。8月くらいから週1回くらいのペースで通い、9月頃までには自分についての情報をまとめたワークシートの作成が終わりました。その後、ネイティブカウンセラーによるカウンセリングが始まり、こちらは2週間に1回くらいのペースで始めていきました。基本的には自分で英語のエッセイドラフトをすべて作成し、それをカウンセリング前日までに送付しておきます。そして、当日はドラフトについて、どのような意図で書いたのか聞かれたり、アドバイスを受けたりしながら問題点を明確にし、それについて修正した後にまたカウンセリングを受ける、というパターンを繰り返すことになります。この際に活躍するのがICレコーダーです。カウンセリングの内容はすべて録音しておくと、帰ってからカウンセリングの内容を忘れてしまった場合でも再度聞くことが可能ですし、カウンセリング中にメモを取る必要がなくなるので、貴重なカウンセリング時間の節約になります。また、時折「ぼくだったらこんな風に書くな」とか言いながら英語で表現を言ってくれますので、それを家に帰ってから聞きなおしてそのままエッセイに使うことも可能です。

エッセイを作成する順番としては、合格した場合に行ってもいいな、と思える学校の中で、質問数が多い学校のものを最初に作るのがいいと思います。質問数が多いと、書く内容がバラエティに富むので、2校目、3校目の作成の際によりスムーズに進めることができると思います。ぼくは質問数の多いマンチェスター(13+1)から取り掛かりました。なんだかんだ言って、2校目、3校目はコピーペースト+ちょっとした編集で済むことが多いので、初めの1校分をしっかり作っておくと後々ラクになります。マンチェスターのエッセイを作り終わるまで、5回程度のカウンセリングが必要でした。

次にエッセイの数は少ないものの(2つ)、制限語数が多い(1000 words と 2000 words)スクールのエッセイに取り掛かりました。1000 words の方はWhy MBA?などの基本的な質問でしたので比較的すんなり終わりましたが、2000 words の方はカウンセリングで3回目の時に、ちょうど2000 words 程度に収めて自分なりにはけっこういいかな、とも思っていたドラフトについて、ダメだしが出たので(「根本的にネタを考え直した方がいい。ゼロからもう一度考え直して」と言われました。アイデアについては前々から言ってあったし、フレームワークについてもドラフトを書いてあったにもかかわらず、ですよ!)、気分転換するために、また、より志望度が高かったスクールの出願に影響を与えたくなかったために、別のスクールのエッセイに取り掛かることにしました。こちらは3回程度で終わりました。

こうしてネイティブカウンセリングを使ってはいたものの、ネイティブチェック(英語表現、文法など)をきちんとはやってくれるところではなかったので、念のため通信添削してくれるところに最終チェックとして添削してもらいました。

途中では会社で留学経験のある先輩や、一緒に留学準備をしている社内の仲間に読んでもらっていろいろ意見を聞いたりしながら改善していきました。

日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策
ウォーレン J. デバリエ 株式会社インターフェイス
479810860X

Essays That Will Get You into Business School (Essays That Will Get You Into Business School)
Daniel Kaufman Chris Dowhan Adrienne Dowhan
0764120352

65 Successful Harvard Business School Application Essays
Harbus
0312334486

推薦状はエッセイで書けなかったことを補完するような形で書いて頂く(書くように?)しました。エッセイの前には自分の過去を振り返ってどんなことをしてきたか確認すると思いますが、エッセイでは学校側が聞きたいことに対して答える形なので、必ずしもその全てをエッセイに盛り込めるわけではありません。自分の強み、実績、経験など盛り込みたいことはできるだけ推薦状に盛り込むべきだと思います。

出願者が代筆して最後にサインのみ本人からもらうという行為は禁止されていますが、実際にはこれに近い状況に落ち着くのが正直なところだと思います。ご多忙中の上司の方にお願いし、特にMBA留学経験とかもないのであれば、そもそも推薦状の書き方などにも不慣れなため、全てをお願いするのは現実的な選択肢ではないと思います。そして最後にネイティブに必ずチェックしてもらうべきだと思います。

レジュメはエッセイと比較すると軽視しがちになる傾向がありますが、スクールによっては、レジュメのみを読んであしきりをしたり、インタビュアーは必ずレジュメに目を通してきて、質問される可能性が高い、ということもありますので、手を抜かず満足のいくものを作るべきだと思います。そして、合否判断の重要な一要素であることは間違いありません。

日本の履歴書とは違って、英文履歴書としてのフォーマットがあり、それに従って書いていくわけですが、MBA出願用としていくつか注意すべきことがあると思います。

注意したこととしては、主には次の3点です。

1. できるだけ具体的な数字を盛り込むこと(XX億円の売り上げに貢献した、YY%の利益アップを導いた、など)
2. Power Verb と呼ばれている力強い表現になるような動詞を積極的に使用すること
(以下の参考図書などを参照のこと)
3. ビジネス、教育、パーソナリティがバランスよく(ここでは必ずしも三等分を意味しません)ちりばめられていること

これもいろいろな方に見て頂いて、時間の許す限り何度も改善していった方がよいと思います。

大学院留学のためのエッセーと推薦状―ビジネススクール、ロースクール出願完全ガイド
カーティス・S. チン Curtis S. Chin
4872341112

日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策
ウォーレン J. デバリエ 株式会社インターフェイス
479810860X

1.出願書類の記入

出願書類の記入は意外と面倒くさいです。住所、氏名、生年月日くらいだろうと思っていると、働いている会社の従業員数および売上高、各種資格の取得日および資格の内容、さらには他の出願校(どのように書くべきか、悩みどころです)など、けっこう記入することはいろいろあります。少なくとも1校分については早い段階で記入しておくと、いざ出願、となった時に慌てなくて済むと思います。


2.小さなエッセイ

明確にエッセイと書いてあるわけではないのですが、出願書類中に質問事項という形で、ちょこちょこ作文しなければならない箇所があります。出願間際になって発見した場合などは一瞬自分で適当に作って出してしまおうか、という気になったりもしますが、その1ヶ所のみ幼稚な英作文をしてしまったがために、アプリケーション全体のクオリティが疑われてしまっては本も子もありません。ここはきちんとカウンセラーのチェックを受けるべきです。ちなみに、あるスクールの小さなエッセイで100 words 制限のものがありましたが、100 words で作って、いざ入力してみると 70 words 弱しか入りませんでした(ヒドイ!)。(めったにないとは思いますが)このようなこともあり得るので、注意してください。


3.成績(卒業)証明書・GPAの計算

大学時代の成績については過去のことですので、どうやっても変更することはできません。それはともかく、成績証明書は早い段階で一度請求しておき、GPA(Grade Point Average)の計算をしておくとよいと思います。また、実際に必要部数を請求するのは出願校がハッキリ決まってからでも構わないかと思いますが、一度請求しておくと、何日くらいで大学の事務が対応してくれるのかイメージがわかります。スクールによっては卒業証明書も要求してくるところがあります。


4.紙質

印刷する紙は通常プリンターに入っている普通紙で印刷したからといって、不合格理由になるとは思えませんが、できれば質のよいものを使った方がいいと思います。 FedEx Kinko’s とかで売っている紙を使うとよいと思います。レジュメの印刷には、FedEx Kinko’s で売っている JD紙 というものを使用しました。


5.送付の方法

OCS で送付しました。最近は推薦状もオンラインで提出するスクールがあるようですが、ぼくが出願したスクールは何らかの形でオンラインとは別に紙で郵送するものがありました。イギリスのちょっと奥まった場所であっても、4〜5営業日みておけば届くようです。

具体的な準備方法は、前述の「日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策 ウォーレン J. デバリエ 株式会社インターフェイス」が参考になると思いますが、ぼくが行った対策は以下の通りです。

1.想定問答集を作る

2.格安マンツーマン英会話学校でひたすら実践練習

3.2回ほどMBA予備校でネイティブカウンセラーにインタビュー指導を受ける

4.各学校毎に固有の対策として、インタビューの最後に必ずある「何か質問は?」で聞く質問の内容を事前に考える

エッセイ作成前の時点でビジットできると、エッセイでのネタを探し、説得力を高めるという意味で有効であることは間違いありません。「百聞は一見に如かず」ですので、実際行ってみて、在校生に話を聞き、キャンパスを見て、町を歩いてみることによって得られる情報は、かなり大きいと思います。1年とか2年とかの期間住んで生活することを考えると、学校のみでなく(治安や利便性等を含めて)町を知っておくことは重要だと思います。

ただ、ビジットの前にはそれなりに時間を取られることもあって、スコアが十分でないと心の余裕がないため実行するのは難しいことも確かです。実際、ぼくもスコアが出ていなかったので、エッセイ作成前のビジットは諦め、ケンブリッジのインタビューで呼ばれたために半ば強制的にビジットすることになり、せっかく行くのだからということで、マンチェスターにもビジットしてきた、というのが実際のところです。

”Better than nothing”であることは確かですが、合否判断はテストスコア、エッセイ、推薦状、インタビューなどを総合的に見ていると思われますので、ビジットするかどうかはその時の状況によって判断すべきだと思います。

マンチェスター編


ケンブリッジ編


MBAは Master of Business Administration の略で、一般的には経営学修士と訳されています。大学院の修士号のひとつではあるのですが、他の修士号と異なる点がいくつかあります。例えば、学部卒業後すぐにMBAに進学する方はほとんどゼロで、多くのMBA学生はスクールにもよりますが、実務経験(就業経験)3年〜7年程度の方が多いようです。

そのようなMBA留学というチャンス(もちろん、あくまで合格すればという条件付です)を会社から頂くことができ、2005年の6月下旬頃からその受験準備(MBAの場合、受験というよりも出願という言葉の方がしっくりくるような気がしますが)を始めました。

日本から留学される方は大きく分けて私費留学(会社を退職もしくは休職して留学)、企業派遣(勤務している会社からのサポートを受けての留学)にわかれます(企業派遣という制度があるのは、日本と韓国のみだそうです)。

一般的に帰国子女とかでかなりの英語力を持っている方でない限り、準備期間は2年程度と言われていますが、会社から留学候補生に選ばれたのは出願の約半年前でした。その分会社からのサポートもあったわけですが、決して平坦な道のりではありませんでした。

特にぼくの場合は帰国子女でもなんでもなく、英語にはかなり苦労しました。その体験記をご参考までに書いてみたいと思います。

ドメドメ育ちのぼくにとっては、実際に留学して異国での生活は未知のものであり、さらなる困難が待ち受けているものと思われます。しかし、留学準備の約8ヶ月間も、今まで経験したことのない苦しみがありました。苦しみがあったからこそ、これを書いている現在の開放感と、大きな喜びがあるのだと思います。

なお、質問等ございましたらいつでもメール等頂ければ、できる限りお答えさせて頂きます。ブログを書いている人に突然メールを出すのはためらわれる方もいるかと思いますが、ぼくの場合はブログなどを書かれている方に積極的にメールなどで質問させて頂いて情報を集めました。やはり実際に体験されている方に聞いてみるとよくわかりました。

ぼくの場合、留学生活はまだこれからですが、、、

すこしでもご参考になればと思います。

2006年4月
yokoken

ちなみに、この「MBA受験体験記」の更新日は、実際の更新日とはまったく関係ありません。ブログの仕組みを使っている関係上、更新日を2005年12月1日に設定してありますが、その頃は出願活動の真っ最中で、とても更新なんてしている場合ではありませんでした。

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