2007年3月アーカイブ

(単位が取れたかどうかは別として)試験も終わり、少し精神的なゆとりができたのでたまには何を勉強しているか、もう少し詳しいことを書いてみたいと思います。

PMO(People, Management and Organisation) という授業では、組織行動論や、組織論を学びました。組織の中で、人々はどのように行動するか、グループとチームの違いはどのような点か、リーダーとしてどのようにメンバーをモチベート(動機付け)するべきか、や、組織の管理システムはどのようなものがよいか、組織のストラクチャーは外部環境に応じてどのように対応すべきか、などです。


この授業で学んだことの一つに、クリス・アージリス(ハーバード大学名誉教授)という人によるダブルループラーニングという考え方があります。これは組織学習(Organisational Learning)に関する考え方で、対となるのがシングルループラーニングと呼ばれるものです。具体例で考えると非常にわかりやすい考え方なので、サーモスタット(自動温度調節機)の例で説明してみます。

サーモスタットの設定温度が20度に設定されていたとします。すると、実際の室温に対応して、サーモスタットは室温が20度に保たれるようにうまく温度を調節しようとします(シングルループラーニング)。

しかし、このサーモスタットは20度という設定がそもそも妥当であるかどうか、という点に関して問い直すことはしません。本来の目的は「人間が快適に過ごすために温度を一定に保つこと」なわけであり、外部の環境変化(夏か、冬かなど)に応じて、適切に設定温度を変更する必要があるわけです。つまり、「20度という特定の温度に保つこと」自体には、それほど意味はないのです。この前提(Governing variables)まで含めて常に問い直す学習スタイルがダブルループラーニングと言われるものだそうです。

言われたことを単に言われた通りに処理するだけではなく、「そもそもの目的は何なのか」まで考えて、その前提を見直すことまで視野に入れて行動することが、ダブルループラーニングだと思います。メンバーの一人一人がこのような考え方で行動している組織と、そうでない組織を比べた場合、どちらが強いかは明らかだと思います。

たまに(しばしば?)、「これはルールで決まっていますから」とか、「今までずっとこのような手続きを行ってきていますから」といったことを言う人がいます。このような時はいつも、だからどうしたの?、それが何なの?、それって改善の余地があるとは思わないの?と思ってしまいます。ここで重要だと思うのは、「自分の頭で考える」ということだと思います。

「確かにルールではそのように決まっているかもしれない」、また「今まではそうだったかもしれない」けども、「これは別の形でより簡素化することができそうだ」とか、「こうした方が業務効率が改善される」とか考えていかない限り、いつまで経ってもシングルループでしか物事に対処できないのだと思います。なぜこの業務が必要なのか。その業務の果たす役割は、全体のビジネスの中でどのような位置づけなのか。業務の持つ意味まで自分の頭で考えながら行動できるといいんだろうなぁ、と思います(自分ができているかは別として、、、)。


ダブルループラーニングの典型例として、日本のトヨタ自動車が出てきました。カイゼン活動を通じて、少しずつ着実に業務効率を上げていっているようです。そこで働く人たちの意識はダブルループラーニングになっているものと思われます。

こういう観点は、とても重要だと思います。


最後に、ぼくが入社したときに当時の部長から聞いた話をご紹介します。

ピラミッドを作っていた頃のエジプトに行ったとします。そこではたくさんの人たちが石を運んでいました。そこで次のように聞いたそうです。

「何をやっているんですか?」

と。すると次のような答えが返ってきました。

「石を運んでいるのです。」

もう一人に聞いてみました。すると今度は次のような答えでした。

「ピラミッドを作っているのです。」

さらにもう1人に聞いてみました。するとどうでしょう。

「エジプト文明を作っているのです。」

全く違う答えです。

つまり、同じことをやるにしてもどういう意識をもって取り組むかが大切ですよ、お話だと思います。与えられた仕事に対して、常に「これはどういう意味があるんだろう」とか、「全体の中でどういう位置付けなんだろう」といった観点で考えることが重要である、と。

渡英して住む場所を決めたら、部屋の状況に応じて身の回りのものをそろえなければなりません。もちろん身の回りのこまごました物は近くのスーパーなどで購入すればよいのですが、電化製品などはネットで購入するのが便利です(英国の賃貸住宅は家具付が一般的ですが、それでもテレビはライセンスの問題があるため、付いていない事が多いです)。

そんな時に便利なのが、Argos です。

http://www.argos.co.uk/

デジタルボックス、CDプレーヤー、本棚などを購入しました。送料はたしか1回5ポンドだったと思います。


Argos でも、パソコン関連の商品は取り扱っていますが、品揃えがイマイチです。その点、Lowest On Web はそれなりに種類が豊富で、送料がかからないので、比較的安いものを注文するときは便利な気がします。ぼくはワイヤレスマウスなどをこのサイトで購入しました。

http://www.lowestonweb.com/default.asp?e=085D645F-552B-49A8-8F80-0A09DBFCE353


また、インターネットオークションを利用したい場合は、eBay があります。ひょっとしたら他にもっとメジャーなサイトがあるのかもしれませんが、eBay はかなりの品揃えだと思います。ぼくはオーガナイザー(PDAのシンプルなもの)を購入してみました。

http://www.ebay.co.uk/


それから、Amazon は UK でも健在です。ただし、日本のアマゾンと比べて、配達などは予定通り来なかったりするので、そこらへんはやはり英国版になっています。

http://www.amazon.co.uk/


最後に、日本食材です。ロンドンなどに住むのであれば苦労はないと思いますが、それ以外の都市の場合、日本食材を手に入れるのは容易ではありません。中華系の食材店などである程度は購入可能ですが、それでも限定的です。そのような場合、インターネットショッピングはとても便利です。ぼくは今まで以下のお店で購入したことがあります。個人的にはジャパンセンターの方が価格が安く、気に入っています。

ジャパンセンター 
購入したときの様子はコチラ

らいすわいんオンライン
購入したときの様子はコチラ

PMO (People, Management and Organisation) の試験も終わりました。

過去問の傾向に近い問題がでたこともあり、昨日のオペレーションズマネジメントよりはかなりマシな答案になったと思います。採点の厳しさにもよりますが、50点近辺には行ってくれるものと思います。

ということで、冬学期の全ての試験が終了!

来週は1週間ほど春休みです。


試験はかなりプレッシャーもあり嫌ではあるのですが、改めて机に向かって勉強すると、「なるほど、これはこういうことだったのかぁ!?」という発見も多く、かなり勉強になります。今学期は先学期よりも面白かったです。


ちなみに、昨日のオペレーションズマネジメントの試験ですが、今日聞いたところによると、記述問題は2問とも Out of scope の答えを書いてしまったっぽいです。ということで、おそらく、ぼくのスコアは20〜25点くらい。ポスター(グループワーク)の成績もよくなかったので、コンペンセーション不可能な成績になってしまうかもしれません、、、

とりあえず、終わったことは考えても仕方ないのでしばらくは忘れることにします。

Operations Management もあえなく撃沈。

昨日より、もっとひどいです。

しかも、今までに一度も見たことない用語が記述問題の一つに含まれていました。

そんなのわかりません、、、

記述問題のうち、一問は完全に論点を外してしまったかもしれません。まあ、それ以外書けなかったんですが。


帰り道は、単位のコンペンセーション(落とした単位を成績のよい単位で相殺してチャラにできる制度)について話してました、、、

あと、ひとつ、、、

MIS (Management Information Systems) の試験ですが、撃沈です。

集中戦略は失敗に終わった可能性が高いです。50点超えているかどうか、かなり微妙な気がします。

範囲がそれなりに広い場合は、せめて選択式にして欲しいものです。すべてを答えなければならない試験はしんどい、、、

明日は、オペレーションズマネジメント。もっとやばい雰囲気が漂っています。

ぼくが普段読んでいるブログの一つに、板倉雄一郎事務所というのがあります。そこの人たちが書いた本が出版される(た?)ようです。

ブログを読んでいるだけで勉強会等に参加したこともありませんが、個人的には、この事務所の人たちの考え方はとても真っ当だと思います。基本路線としてはぼくも同じような考え方を持っていると思います。

このあたり、書こう、書こう、と思いつつ、書けるのはいつになるのでしょうか、、、

以下のページで、どんな内容の本なのか、簡単に紹介されています。ご興味のある方はご覧になってみてください。

第1回 「株式投資とは、人への投資である」

次回、日本のアマゾンに注文を出す時にでも、買ってみようかな、、、


日本人のファイナンシャルリテラシーが向上するのはとてもよいことだと思います。

とりあえず、Strategy の試験が終わりました。おそらく今回の4科目の中で最もやさしいと思われ、採点基準にもよりますが、おそらく落とすことはないと思われます。ボリューム的にはやはり足りないと思いますが、50点くらいは取れてると信じています。

ちなみに今日の試験、ぼくは相変わらず時間が足りなかったわけですが、ネイティブ系の数人は20分以上時間が残っている時点で答案を提出して教室から出て行きました(試験時間は120分でした)。この違いは仕方ないですね、、、それにしても、すごい、、、どんな速さで書いていたのでしょうか。


それから、今回も前回同様、印字されていたぼくのSurnameのスペルは間違っていました。まあ今回は試験官に指摘すらせず、ただ上から訂正しておきましたが。

無事卒業できるかはまだ未知ですが、卒業証書だけはスペル間違えないで欲しいですよね。

サマータイムが始まってしまいました。前回は1時間ほど得した気分だったわけですが、今回はかなり最悪です。1時間以上損した気分です。試験が始まる直前の1時間は貴重なわけです!(ブログ書いてる場合じゃないだろう!という話もありますが)

あと1週間遅かったらよかったのに、、、

とにかく、夏はもうすぐそこです、、、?

そして、試験はまさに目の前!

かと思ったのですが、なんとか直りました。

昨晩、突然、マウスが動かなくなり、おかしいなぁ、と思って再起動しようとしたところ、起動できなくなりました。とりあえず一度コンセントを完全に抜いて、一晩寝かせてみたところ、今朝は通常通りに使えるようになっていました。

とりあえずホッとしました。でも、昨晩はなんとなくパソコンのことが気がかりであまり勉強できませんでした。まあそんなこと言っている場合ではないのですが。

試験って嫌ですね、、、ほんとに、、、

Manchester Business School の Class of 2008 に新しいクラスメイトがやってきました。韓国人が11名です。これで最初から一緒だった5人と合わせて、合計16人とインド人(19人)に次ぐ勢力になりました。

今年からの試みなのだと思われますが、はじめの2つの学期のみ韓国で受講(学校から先生が教えに行っていたそうです)し、次の春学期からぼくらと一緒に勉強するというプログラムになっているようです。

今日は簡単なウェルカムパーティーがあったので行ってきました。11人といってもまだ全員は到着していないようで、今日はそのうち6人が来ていました。韓国人はやはり同じアジア人というか、お隣ということもあってか、とても話しやすいです。

試験前ということで、Class of 2008 の人も参加していた人はかなり限定的。逆に人数が少なかったので、個人的には話す機会が多くなってよかったと言えばよかったですが。


試験勉強のストラテジーは、ポーターの言葉を借りれば、集中戦略(言い換えると、やまをはる?)にならざるを得ない状況です。しかも、これはミンツバーグがいうところの Emergent Strategy でしょうか。どこからともなく突然湧き出てきたというか、そうせざるを得ないというか、、、違うか、、、


事の重大さに気づきつつあります。試験勉強で、覚えなければならない量がとんでもないことになっています。

今回は、ストラテジー、オペレーションズマネジメント、MIS、PMOの4科目ですが、いずれもエッセイタイプの試験です(オペレーションのみ一部選択式含む)。

暗記って、昔から得意ではありません。というか、苦手です。センター試験の日本史で、全国平均未満を取っただけのことはあります。

ああ、やばい、、、

こちらに来てから、かなりコーヒーを飲むようになりました。基本的には、眠くならないようにするためです。

現在は試験前の復習期間ということもあり、特に用事がない限りは一日中家にいるわけですが、そういう時は眠くなる確率が高くなります。そして、それに伴い、コーヒーを飲む頻度も増大していきます。

今までは、TESCOブランドの最も安いインスタントコーヒーを飲んでいたのですが、飲みすぎのせいか、どうも飽きてきてしまいました。そこで、Aldi に行って、別の種類を買ってみたのですが、これまた後味がTESCOのものと非常に似ていて、ちょっといまいちでした。

昨日ECOVERを買いにたまたまASDAに行ったのですが、コーヒー売場に行ってみるとNESTLEのコーヒーが売っているではありませんか(TESCOとかでももちろん売っているとは思いますが)。いわゆるブランド物です。価格はTESCOのものと比べたら2〜3倍くらいすると思われます。

まあ、たまにはいいか、と思い、購入してしまいました。そして、早速飲んでみると、なかなかおいしい。他の二つと比べると確かにおいしい気がします。

ちょっと幸せな気分になりました(なんて安上がり?)。ぼくにとってはこれでもちょっとぜいたくな気分が味わえました。さらなるは、インスタントコーヒーからのステップアップですが、これはちょっと敷居が高い気がします。しばらくはNESTLEを楽しみたいと思います。

天気がいい日だなぁ、とか思っていたら、ひょうが降ったり、雪が降ったり、またちょっと天気がよくなってみたり、そんな一日でした。イギリスらしいと言えば、イギリスらしい天気でした。

雪が降るくらいなので、気温も1度近辺(以下の画像をご覧下さい)とまたかなり寒くなってしまいました。

期末試験が終わる頃には、ここマンチェスターにも春が訪れるのでしょうか。試験の結果がものすごく寒いことにならないように、今のうちに頑張ります、、、

今週は様々な締め切りに追われていましたが、MBA生活以外にも締め切りがありました。毎年この時期になるとやってくる例のもの、そう、確定申告です。

今年はこの忙しさ&海外にいる不便さを予想して、出国前に税理士さんに依頼しておきましたのでほとんど手間がかからず確定申告を終了することができました。もちろんそれなりに費用はかかりましたが、その分、学校の方に集中することができたので、とてもよかったと思います。

一方でMBAの締め切りに追われ、もう一方で確定申告の作業をしていたら気が狂っていたかもしれません。

これが終わると、とりあえずホッとします。

3月末にMBA Ballと呼ばれるパーティーがあります。その日は、みんなタキシードを着るようで、今日はタキシードのレンタル業者の人が学校に来ていました。試着して、サイズを合わせて15分程度で終了。

タキシードって着るの、初めてかもしれません。以前、自分の結婚式の時には、若干迷いはしたものの、結局は燕尾服を着ることにしました。確か、燕尾服の方がよりフォーマルだった気がします。


その後、お昼過ぎからモルガンスタンレーのマネジングディレクターの方が、エクイティデリバティブに関するワークショップを開いてくださったので、参加してみました。かなり久しぶりにデリバティブの話を聞いた気がします。そこで、バリアンススワップの話が出てきました。ヘッジファンドがトレードしている、と。懐かしい、、、

終了後、詳しい話とか聞きたかったのですが、他のマスターコースの先生と打ち合わせがあるらしく、あまり時間はないようでした。なので、あきらめて帰ってきました。久しぶりにエクデリの話ができるかと思ったのですが、、、


最後に昨日のラテンパーティーについて。
La Tasca というお店の地下を借り切ってのパーティーでした。各国の紹介ビデオを見たり、サルサダンスのデモンストレーション、ラテンクラブのプレジデント(日本人クラスメイトのSさん)からの挨拶など盛りだくさんの内容でした。

みんなよく踊るんですよね、、、ほんとに。あのノリにはなかなかついていけません、、、

月曜日にストラテジーのプレゼンがありましたが、その後もかなり忙しい状況が続いていました。

火曜日にMISのグループプレゼン、水曜日にPMOのグループプレゼン(ここではぼくもプレゼンしました)がありました。

そして、水曜日の午後は、TESCOSir Terry Leahy, Chief Executiveの講演がありました。日本人にとってTESCOの知名度はそれほど高くないと思いますが、こちらでは日本でいうところのイトーヨーカ堂やイオンみたいな企業で、要するにスーパーマーケットです。時価総額は33762Mポンド(約7兆6000億円)、売上高43000Mポンド(約9兆8000億円)の大企業です(ちなみに、 セブンイレブンなども入ってしまいますが、(株)セブン&アイ・ホールディングスの時価総額は約3兆4000億円、売上高3兆9000億円なので、2倍以上の大きさです)。

この方がどのくらいすごい方かというのを案内でまわってきたメールを引用する形でご紹介しておきます。

Sir Terry Leahy, Tesco CEO has the following accolades:

・Fortune Magazine European business person of the Year
・Management today magazine ranked him as Europe's best leader
・BBC poll ranked him as more important than the queen, Richard Branson- and the Prime Minister
・The independent ranks him as the forth most important person in England
・And he has a salary to match...

He supervises more employees than in any other firm (except the government), and his firm takes £1 in every £7 spent in a shop in England. He is also a Manchester Alumni.


そして、木曜日の今日はM&Aプロジェクトのレポート(ジャスティフィケーションドキュメント)提出&ネゴシエーションセッションがあり、そのために昨日からずっと学校で準備をしていました。結局終わったのは朝7時過ぎで、その後、一度家に戻って30分だけ眠り、9時からのネゴシエーションセッションにそなえました。途中、朝4時ごろに、フラストレーションからインド人とイギリス人が口論になりましたが、なんとか提出までこぎつけました(クオリティの方は納得いっていませんが、、、)。

2回目のネゴシエーション&教授からのフィードバックがお昼頃に終わり、家に帰って2時間ほどまた眠りました。

なんか、淡々とここ数日の流れを書きましたが、今までのMBA生活で一番忙しい1週間だった気がします。

来週1週間の復習期間の後に、またもや期末試験です。今回も厳しい展開になりそうな予感、、、

ちなみに、こんな忙しい状況にもかかわらずクラスのラテン出身の人たちが企画してくれたラテンパーティーが今夜あるので、今晩はつかの間の息抜きをしてこようと思います。ちなみに、案内によると時間は18時から2時までだそうです、、、

M&Aプロジェクトのレポート(ジャスティフィケーションドキュメント)作成中です。現在、3時20分。締め切りは5時間40分後です。

現在、グループのイギリス人が最後のチェックをやっているので、ぼくは手が空いています。

ちなみに、5時間40分後の9時からは、M&Aプロジェクトのネゴシエーションセッション第2弾もあります。最近、ちょっとひどいです。眠い、、、

食べちゃいました。

一昨日、奥さんが突然納豆を買ってきました。なんでも、こちらに住んでいる日本人の方と一緒に買い物に行って、「特に問題ない」というような話を聞いたそうです。

賞味期限を確認してみると「30.11.07」とあったので、おそらく2007年11月30日のことだと思われます。まだ半年以上OKだったようです。

本当に大丈夫なのか、不安もありますが、もう食べてしまったので後戻りできません。以前、以下のように不安を感じながらあきらめていましたが、今回のが特に問題なければマンチェスターでも食べていけることになります。

納豆を求めて
納豆の賞味期限について

ちなみに、お値段は2つパックで1.25ポンド(約290円)です。日本で買っていたときは、3つか4つ入って98円とか88円だったような気がするので、5倍から7倍程度の値段で売られていることになります(クオリティが同じであるという前提で)。

割高感は否めませんが、それ以上に幸福感があることも確かです。やっぱり納豆はいいですねぇ。

ストラテジーのグループプレゼンが終了しました。メンバーのイギリス人がプレゼンをしたので、プレゼンの時はそれほどでもありませんでしたが、直前までずっとバタバタしてました。

もっと計画的にやっていきたいのですが、グループワークとなると、なかなか思うようにはいきません。

ちょっと前に、「VCICを通じて学んだこと」と題して書きましたが、今回はMBAとの関係などを中心に書いてみたいと思います。

VCICではビジネスプランを評価するわけですが、そのビジネスを理解する上で、MBAの授業で学んだことがいくつか役に立ちました。例えば、Web2.0。5つのビジネスプランのうち、2つはWeb2.0がらみのビジネスであり、ロングテールがどうしたとか、その手の話が出てきました。2つ目の例としては、バランス・スコアカード(Balanced Scorecard, BSC)です。これもマネジメントアカウンティングの授業でやるまでは、ぼくは知りませんでした。あるビジネスプランでは、意思決定に役立てるパッケージソフトウェアを開発、販売する会社だったのですが、プランには明確にバランス・スコアカードとは記載されていなかったのですが、「戦略マップを作って、、、」という話から、だいたいどんな内容なのかすぐに想像することができました。

ビジネスのボキャブラリーとして基本的な意味くらいは知っておかないと、これらのビジネスモデルを理解する上で難しかったと思います(もちろん理解できていなかったこと多々ありましたが)。

また、バリュエーションの話にもどってしまいますが、バイオテクノロジー関連の企業の場合、リアルオプション(コーポレートファイナンスの授業でさわりだけやりました)を使う場合もあるようです。事前に情報を集めているときに、リアルオプションでバイオテク企業を評価している文献をいくつか目にしました。しかし、結局、仮にモデルを準備したところ、計量化するのが非常に難しいだろうからComparableでよいのではないか、という方向で落ち着き、特に深くは準備しませんでした。


それから、全く別の面としては、カルチャー的な部分で学ぶこともありました。昨年末くらいから徐々に準備を始め、3月頭までずっと同じチームで活動してきましたが、途中かなり衝突することもありました。チームはイギリス人2名、インド人2名、とぼくだったのですが、まずは時間に関してです。インド人の二人は時間をなかなか守らない傾向が強かったです。ある時、面と向かって時間に関して聞いてみたところ、「インドでは17時といったら、17時から17時半くらいのことを指すから、その間に来ていれば誰も文句を言ったりはしないものだ」ということでした。これを聞いたときは、さすがに時間のことをあまり言ってもしょうがないかな、と思うようになりました。

あとは作業の分担でしょうか。事前にいろいろなテンプレート(ワードドキュメントやエクセルシートなど)を用意しておこう、という話を当初から言っていたのですが、いつになっても各自の用意しているものをシェアしようとしていませんでした。ある時、「いつになったら君が用意した部分を見せてくれるんだ?」みたいなことを言ったところ、「これはオレの担当だ」と。そして、別の人が「おまえは彼を信頼できないのか?」と。ぼくとしては各自のアウトプットを事前にシェアして、意見交換してよりよいものを準備しようという意図だったのですが、あまりそのような発想はなかったようです。

(上の話はちょっと簡略化して書いているので、若干誤解を生じかねませんが、ここで言っているのはどちらが良いとか悪いとかいう話ではなく、考え方が全く違うんだなぁ、ということです。)


これらのことを認識したときは、ぼくだけが別の考え方で今まで動いていたのか、とかなり驚いた瞬間でした。そんな発想で作業しているとは夢にも思っていませんでした。ジョブディスクリプションというものなんだと思います。

例えば以下の記事に似たような話が載っています。

第20回「トヨタ比較で浮かぶ米ビッグスリーの弱点」の数式(2007/03/07)


それから昨日、このVCICのメンバーで久しぶりにお昼を食べたのですが、その際に各自が感じた良かった点、もっと改善できた点をシェアしよう、という話になりました。ぼくは当たりさわりのないことを言うにとどめてしまったのですが、後であるインド人に、

「お前にとって、ダイレクトに思っていることをぶつけるのは非常にタフかもしれないけど、あのような場では言わないとダメだ」

「そういうことが言えないと、この国(イギリス)では生き残っていけないぞ」

と言われてしまいました。きちんとこういうことを指摘してくれるメンバーと一緒に働くことができてよかったと思っています。腹を割って話ができる人が何人いるか、重要ですね、ほんとに。


忙しいときに限って、書きたいことが出てくるのは、マーフィーの法則でしょうか、、、

久々に英語の補講に出てきました。このクラスは、主に発音練習をするものです。

日本で、中学から大学まで英語を勉強しましたが、あまり音についてきちんと意識して発音するクセはありませんでした。そのせいで、現在発音&リスニングには相変わらず苦労しています。

いつも注意される音は決まっているのですが、今日も注意されたのが"gently"という単語。特に最後の"tly"という子音が3つも続く部分。ぼくは基本的に L の発音が下手くそ(他にもいっぱいあります)なようで、いつも L まわりで注意されます。

今までに注意されたものとしては、"th"と"s"や、"b"と"v"などの典型的なもの、"shi"と"si"など、どれも意識しない限りはきちんと発音できないものばかりです。普段の会話では無意識に発音していてもそれなりに通じることは通じる(理解してくれている)ようなのですが、発音の授業だとかなり指摘されます。

このあたりの発音が特に意識しなくても、できるようになったらかなりラクになると思うのですが、道は遠い気がします。


それから、語学(英語)が弱いと何が厳しいか、というと、頭が回転しなくなる、ということです。つまり、普段の会話で聞くことに意識を集中せざるをえなくなるので、いろいろと頭を使ってコンテンツ(中身)を考えるということに対する部分が相対的に少なくなってしまう気がします。

例えば、日本語(ネイティブ)で会話をしているときは、そもそもリスニングなどという発想はなく、会話の中身だけを考えることができるので、それなりに考えることができます。一方、英語だと、聞くことに集中して何を言っているのかをとらえる事に神経を使うため、相手が言い終わった後になって初めて、「さて、自分の意見はどうだろう?」という風になってしまいます。相手が言っている時に、自分の意見を並行して考えるのって決してやさしくないと思います、英語の環境では。

まあ簡単に言うと、英語がまだまだってことなのですが。

結局終わらず。

M&Aプロジェクトのネゴシエーションを行いました。2回ほどミーティングがありましたが、説得しきれず来週またネゴシエーションをすることになってしまいました。M&Aプロジェクトのドキュメント提出日と同じ日です。

できるだけ今日でネゴシエーションは終わらせてしまいたかったのですが、なかなかうまくいきません。調査の詰めが甘かったというのが最大の原因だと思われます。

ボードメンバーのストックオプションプランまで考えてる余裕はありませんでした、、、

明日はM&Aプロジェクトのネゴシエーションがあり、来週はストラテジー、MIS、PMOのプレゼンテーション+M&Aプロジェクトのレポート提出という日程になっています。

ちなみに、ここ数日でM&Aプロジェクトのバリュエーションドキュメントと、ランキングドキュメントの成績が返ってきました。バリュエーションの方はなんとかAでしたが、ランキングの方はC+。グループのメンバーはこのC+という成績にかなり納得がいかない様子で、かなりご立腹でした。ぼくも納得は行きませんが、このあたりどうしたものでしょうか、、、

先日参加してきたVCICを通じて学んだことを書いてみたいと思います。今までコーポレートファイナンスの世界しか知らなかったので、アントレプレナーファイナンスというか、ベンチャーファイナンスというか、こちら(あちら?)側の世界は知りませんでした。

ちなみに、今日の話はちょっと専門的かもしれません、、、


まずベンチャーキャピタルファームの役割ですが、ベンチャー企業に資金を提供することです。上場企業であれば、機関投資家だったり、個人投資家だったり、外国人投資家が公募(および私募)などの際に資金提供をすることができますが、未上場のベンチャー企業の場合はなかなか資金調達手段がありません。そこで、ベンチャーキャピタルファームがビジネスプランからそのビジネスを判断して、(主に)エクイティファイナンスという形で資金提供するわけです。

ベンチャー企業は成長ステージに応じて5段階に分けられるようです。開発ステージ、スタートアップステージ、成長初期ステージ、急成長ステージ、投資回収ステージの5つです。以下は、ざっくりの説明(そもそも厳密な定義はないかもしれません)です。

開発ステージ
ビジネスプランはあるものの、まだ実際には特に動き出していない状態

スタートアップステージ
ビジネスに必要な設備や人員の確保を開始し始めた状態

成長初期ステージ
売り上げが発生し始めているものの、いまだ利益を上げるには至っていない状態

急成長ステージ
ブレークイーブンに到達し、ビジネスが急成長している状態

投資回収ステージ
成長率は鈍化し、キャッシュフローが発生している状態

もう少し大まかな分類としては、アーリーステージ、レイターステージといった言い方もあるようです。また、資金調達の面からは、シード、1st ラウンド、2nd ラウンド、といった言葉を使って表現するようです。

いずれにしろ、どんな企業も何もないところから生まれていくわけで、今ある大企業は昔はどこかの起業家が始めたわけです。


このような生まれたての企業のバリュエーションをどのように行うか、というのが一つのポイントです。


DCF法
レイターステージの企業で、きちんとキャッシュフローが発生している場合にはコーポレートファイナンスの場合とほぼ同じようにDCFを使うことができるようです。ただし、永久成長率の部分は、スタートアップだからといって10%とかそのような数字を入れてしまうととんでもないことになりかねません。そこで、エグジットのバリューは、マルチプルなどで評価するのが一般的なようです。メジャーなものとしては、P/E (PER) および EBITDA があり、ベンチマークと比較してエグジットのバリューを決定するようです。他にも売上高/時価総額倍率などを使うこともあるようです。このDCF法ではNPVを計算するというよりは、IRRを計算して期待リターンが得られるかどうかをチェックするという形で使うようです。


ベンチャーキャピタル法
上記のDCF法で、エグジット時点のバリューのみに着目して評価するのがベンチャーキャピタル法と呼ばれるものです。例えば、5年後の当期純利益が5億円、P/Eが15倍だとすると、この企業は5年後において75億円の価値があると評価できます。これを期待リターン(例えば50%)を使って現在価値に割り引くことによって、この企業の評価は

75億円 / (1 + 0.50)^5 = 9.88億円 (Post-money valuation)

となります。もし現在においてベンチャーキャピタルが2億円投資して、上記の価値を実現できるのであるとするならば、

2億円 / 9.88億円 = 20.2%

がベンチャーキャピタルのエクイティの持分になるのが妥当だと評価できるわけです。ちなみに、

Pre-money valuation + 出資額 = Post-money valuation

という関係式があります。専門用語というだけで特に難しい概念ではありませんが。


Comparable
これは不動産で言うところの取引事例比較法のようなものだと考えるとわかりやすかと思います(わかりにくいですか?)。取引事例比較法では似たような物件の取引事例を探してきて、あの物件が4000万円で取引されたんだから、この物件は3800万円くらいが妥当だろう、といったロジックで価格を決めていくものです。シードファンディングの場合、キャッシュフローどころか、売り上げすら発生していませんから、このComparable が主に使われているようです。日本語だと類似会社比準方式とかいう名前がついている気がします。


とりあえずベンチャー企業の成長ステージと主なバリュエーションについて簡単にまとめてみました。

今日のファイナンシャルタイムズ1面トップは以下の記事でした。USで不動産デリバティブが本格的に始まるようです。日本で始まるのもそれほど遠くない将来なのでしょうか。


Property derivatives poised for US launch
By David Oakley, Capital Markets Correspondent

Published: March 5 2007 02:00 | Last updated: March 5 2007 02:00

The first US commercial property derivatives market is to launch as early as this week, as four of the world's biggest banks join forces to create a trading platform that has the potential to grow into a multi-billion dollar business.

Credit Suisse is one of the four banks; the others are believed to be Goldman Sachs, Merrill Lynch and Bank of America.

The four banks have signed up to work with the National Council of Real Estate Investment Fiduciaries, which will provide the data from its US property indices, to create the market.

The banks and the NCREIF will create a similar platform to the one used in the UK, the only market in the world where a commercial property derivatives market has taken hold. The UK market has grown from virtually nothing to just under $10bn in the past two years, or just more than 1 per cent of the underlying commercial property market, which now stands at $800bn.

The move is another sign of the banks' hunt for profits in the expanding world of derivatives. The instruments make up the bulk of global trading activity at $450,000bn in outstanding contracts, dwarfing the $60,000bn in the total value of share trading on the 10 biggest exchanges, according to figures from the World Federation of Exchanges.

It is yet further evidence of the banks' desire to challenge the traditional exchanges as they attempt to make money on over-the-counter alternatives. Property is one of the few main asset classes without a developed derivatives market in the US, in spite of its size, estimated at $26,000bn.

While the recent bout of market volatility could overshadow a launch, it could encourage people to use property derivatives as it would give them an opportunity to hedge or protect their investments in uncertain times.

The banks will be given their licences to use the NCREIF data. Another three banks are also close to signing up for licences, according to Blake Eagle, NCREIF chief executive.

These banks are believed to include Lehman Brothers and Morgan Stanley.

Mr Eagle said: "The banks are very excited as this is a market with tremendous potential. And it won't just be the big banks that trade this. Hedge funds and insurance companies are showing real interest in developing this market."

The reason why the UK has been successful in developing a market is down to the quality of data, which are far superior than in any other country, provided by the standard benchmark that measures the size and growth of the commercial sector, the Investment Property Databank.

The NCREIF and the banks will use a similar format to that used in the UK, where derivative contracts are in effect swaps, which enable investors to exchange returns on property, based on IPD data, for an interest rate set against the London Interbank Offered Rate.

Copyright The Financial Times Limited 2007

http://www.ft.com/cms/s/792579c8-cabd-11db-820b-000b5df10621.html

よくよく考えてみると、サブリース契約とかって、変動を固定に変えるデリバティブ契約とみなすこともできるかもしれません(ちょっと無理があるかな、、、)。


話が変わりますが、ここ数日の為替の動きはすごいですね。ポンドはこの数日で15〜16円程度動いたようです(現在1ポンド222円程度)。これだけ動くのであれば、ジャンプディフュージョンモデルを使いたくなる気持ちもわかります。

Venture Capital Investment Competition(VCIC)のヨーロッパ予選がロンドンビジネススクールで行われたので、それに参加してきました。参加校は、Cranfield, Erasmus(Rotterdam School of Management), HEC, IESE, INSEAD, Judge(Cambridge), Manchester です。Said(Oxford) も参加する予定だったのですが、急遽辞退してしまったようです。

このコンペティションでは、学生がベンチャーキャピタルの立場になって、本物のアントレプレナー(企業家)が提案するビジネスプラン(5つ)を分析・評価し、最終的にどのビジネスに投資をするか決定するというものです。そして審査するのは実際のベンチャーキャピタリストです。


スケジュールは以下の通りでした。

3月1日
19:00 5種類のビジネスプラン(20〜50ページ程度の印刷されたもの)配布

3月2日
13:00 アントレプレナーによるプレゼンテーション(10分×5)
14:00 デューデリジェンス(15分×5)

3月3日
10:00 Executive Summary & Term sheets 提出締め切り
13:00 プレゼンテーション用のパワーポイント提出締め切り&プレゼンテーションスタート
16:00 審査結果発表&審査員から各グループへのフィードバック


5種類のビジネスプランがまず配られるわけですが、それぞれ2部ずつ配布されます。5人チーム(イギリス人2名、インド人2名、日本人1名)なので、5部ずつ配ってくれると便利なのですが、なぜかルールで2部と決められています。受け取った後速やかにホテルに戻り、事前に立ててあったスケジュール通りに、ローテーションしながらビジネスプランを読んでいきました。この時は、要旨(エグゼクティブサマリー)の部分のみを読み、ビジネスモデルをきちんと理解することに努めました。

その後、各自の各ビジネスプランに対して理解したことをシェアし、グループとしての理解をまとめていきました。その後は各自に2つのビジネスプランを割り当て、そのビジネスについて徹底的に理解するように努めました。次の日に、実際のアントレプレナーによるプレゼンテーションおよびデューデリジェンス(アントレプレナーとのミーティングでいろいろと不明なところを質問できます)があるので、それに向けた質問リストも作成していきました。初日にぼくが寝たのは午前3時頃でした。3時間弱睡眠を取ることができました。チームメイトの中には1時間弱しか寝なかった人もいました。

2日目の午後は、アントレプレナーによるプレゼンから始まりました。動画を使ってビジネスを説明したりする人もいて、ビジネスプランからだけでは理解できなかった点もいくつか解消されました。

その後すぐにデューデリジェンスが始まりました。各グループごとにアントレプレナーと個室でミーティングを行っていきます。この際に、審査員が同席してぼくらの質問が適切なものかどうか、ベンチャーキャピタルとしての適切なコミュニケーションはできているか、などの観点から採点します。最初はかなり緊張していたものの、回を重ねるにつれて、徐々にスムーズにミーティングを進行させられるようになっていきました。

デューデリジェンスが終わると、ホテルに帰ってどのビジネスがベンチャーキャピタルの観点から最も魅力的か分析・評価していくことになります。ぼくらのチームは、不動産検索サイトを運営する予定の会社を選びました。運営する予定というのは、プランがあるもののまだ実際の運営は始まっておらず、まだテストを行っている段階という意味です。ベンチャー企業のステージで言えば、シードから1st ラウンドの中間あたりに相当するかと思います。

2日目の夜も、Executive Summary (どのように分析して、5つのビジネスプランからどれを選んだか、をA41ページにまとめるもの)、Term sheets (日本語だとおそらく、投資契約書。投資リスクを抑えるために、状況に応じて Liquidation Preference, Antidilution, Option Pool などを条件を選んで書いていきます)、そしてプレゼンテーションのパワーポイント(これも主旨はExecutive Summaryとほぼ同様ですが、より詳細を記述します)の準備に追われ、睡眠は3時間ほどでした。ぼくはかなり寝た方です。人によっては2時間弱しか寝られなかった人もいました。

ちなみに、2日目の夜は突然ホテルのインターネットが使えなくなるというトラブルに見舞われました。リサーチができなくなってしまい、かなり厳しい状況に追い込まれました。

Executive SummaryとTerm sheets をなんとか時間までに提出し、プレゼンの時間を待ちます。ぼくらのチームは7チーム中の5番目でした。プレゼンは6分間で、その後9分間は審査員からのかなり厳しい質問が飛んできました。ズバズバ指摘してきます。バリュエーションのあたりではかなり突っ込んだことを聞かれ、うまく答えることができませんでした。

全てのプレゼンが終わると、結果発表です。ロンドンビジネスクールのバーでビールを飲みながらの発表でした。優勝はINSEADでした。後から審査員の方に伺ったのですが、優勝チームは各分野でまんべんなくスコアが高かったようです(逆に言えば、各分野での最高スコアは一つもなかったようです)。ぼくらのチームはプレゼンのところではかなりよかったようなのですが、他の部分があまりよくなく、総合評価ではトップ2まではいかなかったようです。


審査員の方からのフィードバックでは、アントレプレナーとのコミュニケーション、バリュエーション、ビジネスに対する理解、などの点を指摘されました。Term sheets や、プレゼンテーションの部分はけっこうよかったようです。


ヨーロッパ大会で優勝してアメリカで行われるファイナルへ進出することはできませんでしたが、今回のコンペティションはとても勉強になりました。当日の約48時間にわたるコンペそのものもそうですが、今回の準備のためにいろいろなベンチャーキャピタルの方にアドバイスを頂いたり、チーム内で勉強会を開いたり、自分で本を読んだり、とかなりの時間を割いてきました。

今まで仕事上では上場企業しか扱ったことがなかったので、基本的にはDCFで評価できるケースしか知りませんでしたが、シード、1st ラウンド、2nd ラウンド、などの企業をどのように評価するか、とても参考になりました。

もしこのコンペティションに参加される機会があったら、かなりオススメです。もっともベンチャーファイナンスに興味がないとおもしろくはないと思いますが。

これでやっと普通のMBA生活に戻れます。あと2週間で授業も終わり、もうすぐ期末試験です。その前にはグループワークの締め切りも目白押し。でもVCICが終わって、とりあえず終わってホッとしました。

明日の予習をやらねば、、、

以下、参考文献です。

http://www.bvca.co.uk/ の Publications/Research のページにはとても参考になるレポートが掲載されています。


ベンチャーキャピタルからの資金調達術 VCがお金を出したくなるビジネスプランのつくり方
石割 由紀人
4827202346

日本語で書かれた本ということで買ってみました。けっこう幅広く日本のベンチャーキャピタルについて書かれています。とりあえずの入門と言う意味ではよいと思います。


Venture Capital Investing: The Complete Handbook for Investing in Private Businessesfor Outstanding P Rofits (Financial Times Prentice Hall Books)
David Gladstone Laura Gladstone
013101885X

ベンチャーキャピタルの立場からどのようにビジネスを評価するべきか、書かれています。自分たちのビジネスプランの評価モデルを作る際にはかなり参考になりました。Appendix にアントレプレナーに対する質問リスト(おそらく200〜300くらい)が掲載されています。


Raising Venture Capital (Wiley Finance)
Rupert Pearce Simon Barnes
0470027576

アントレプレナーの立場からどのようにベンチャーキャピタルを調達すればよいか、が書かれています。Pre-money valuation & Post-money valuation に関して、アントレプレナーからの評価と、ベンチャーキャピタルからの評価でどのように見方が異なるかといった点に関する説明は非常にわかりやすく書かれていました。


Term Sheets and Valuations: An Inside Look at the Intricacies of Term Sheets & Valuations (Bigwig Briefs)
Alex Wilmerding
1587620685

タームシートの準備のためには非常に参考になります。項目別に説明があり、各項目ごとに Investor Favorable(投資家有利), Middle of the Road(中間), Company Favorable(会社有利)の3パターンにわけてサンプルが掲載されています。またバリュエーションの部分は考え方が簡潔に書かれていて参考になりました。


Entrepreneurial Finance
Richard L. Smith Janet Kiholm Smith
0471230723

バリュエーションについて詳しく書いてありますが、ちょっとアカデミックすぎる気がします。実務的にどれほど使えるかは疑問です。CAPMのベータを使ったり、P/E multiple のところで回帰分析を使ったり、理論的には理解できるものの、実務的にはそうはきれいにいかないだろうという気がします。割引率が50%とか、100%とかそんな世界でベータとかをきちんと計算することにどれほど意味があるのかなぁ、と思います。ただいろいろと考え方を理解するためには、よい本だと思います。


MBA最新テキスト アントレプレナー・ファイナンス―ベンチャー企業の価値評価とディール・ストラクチャー
リチャード・L. スミス ジャネット・K. スミス Richard L. Smith
4502587605

上記の本は日本語版もあります。

今からロンドンビジネススクールまで行ってきます。

2008年7月

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