2007年9月アーカイブ

以前、「タキシードとバリアンススワップとラテンパーティー」というわけのわからないタイトルのエントリを書きましたが、そもそも「バリアンススワップとは何か」について、ご存知の方は少ないと思いますので、簡単に説明を書いておきます。


ただし、少し専門的過ぎる話ですので、ご興味ない方は飛ばされた方がよいかと思います。


一言で言ってしまえば、「バリアンススワップというのは、ボラティリティの2乗であるところのバリアンスについてのフォワード契約(先渡契約)」です。金融派生商品(デリバティブ)の一種で、投資銀行やヘッジファンドなどの機関投資家間で取引が行われています。2000年以降くらいから、少しずつ取引されるようになって来ている商品です。

ということで、まずフォワード契約とは何かをご説明します。これはあらかじめ定めた価格でもって、将来のある時点において売買する契約のことです。例えば、ガソリンを買う場合を考えてみます。ある時、1リットル100円で売られていたとします。将来、価格が上がりそうだからできるだけ買っておきたいけど、そうは言っても車のタンクの容量は有限です。多めに買って、家で保存しておくというのは難しいでしょう。そこで、3ヵ月後に50リットルのガソリンを1リットル当たり100円(フォワード価格。ここではたまたまスポット価格=フォワード価格としていますが、一般には必ずしもそうではありません)で買う契約をガソリンスタンドの人と結んだとしましょう。すると、3ヵ月後に5000円払って、50リットルのガソリンを受け取ることになります。

実際、3ヵ月後のガソリン価格が1リットル当たり120円であれば、このフォワード契約をした人は、受け渡し時点において120円のものを100円で買えるわけですから得をしたことになります。また、3ヵ月後にガソリン価格が1リットル当たり80円になっていたら、受け渡し時点において80円のものを100円で買わなければならないので、この人は損をしてしまうわけです(買うという契約なので破ってはいけません)。

こうすることで、何がうれしいかというと、将来の価格変動リスクをヘッジ(回避)することができるわけです。つまり、3ヵ月後の価格が上がっていようと、下がっていようと、1リットルあたり100円で買うという約束をしたので、価格を現時点でもって確定させることができるわけです。これがフォワード契約です。


では、バリアンススワップとは何なんでしょうか。おそらく最もポピュラーなのは株価のボラティリティに関するものだと思われますので、まず「株価のボラティリティとは何か」をご説明します。

例えば、株価が次の表のように推移したとします。

volatility.JPG

すると、日次のリターンは、

当日株価 / 前日株価 - 1

という式で計算することできます。例えば、9日目から10日目へのリターンは、

501 / 495 - 1 = 0.0121 = 1.21%

と計算することができます。上の表にある、このリターンの標準偏差(ただし、年率換算したもの。例えば√250などを乗じます)を計算したものをボラティリティ、分散をバリアンスと呼んでいます。この場合は、ボラティリティが0.2151、バリアンスが0.0463となります。

バリアンススワップとは、このバリアンスに対するフォワード契約です。上の表を使って説明すると、1日目においてバリアンススワップ契約を結んだとします。フォワード価格(行使価格という表現の方が適切な気がしますが、、、)が0.0400のバリアンスだったとしましょう。このバリアンススワップの買い手は、20日後にバリアンスを0.0400で買うという契約を結んだわけです。ここでバリアンスを買うというのは、バリアンスの数値に対応するお金を受け取るという意味です。

そして、実際に20日後になって、計測期間のバリアンスを計算してみたところ、0.0463になっていました。バリアンススワップの売り手は、買い手に対して0.0463を支払い、買い手は売り手に対して0.0400を支払うわけですから、結局のところ、バリアンススワップの売り手が買い手に対して0.0063(= 0.0463 - 0.0400)だけ支払うことによって、このバリアンススワップ契約は終了します。

ガソリンの場合と違って目に見えるものを受け渡しするわけではないので、わかりづらいかもしれませんが、これがバリアンススワップ契約の最も基本的なものです。主にはオプションの投資家(ヘッジファンドなど)がベガのヘッジ目的、もしくは純粋にボラティリティの方向性に賭ける目的で取引していると思われます。

わかりやすく書いたつもりですが、わかりづらいかもしれませんね、、、

金融商品として、このようなものもあるということで。

最近のニュースを読んでいて、どうも気になっていたのが、ミャンマーなのか、ビルマなのか、ということ。日本語のニュースサイトではミャンマー、ファイナンシャルタイムズやBBCの表記では必ずビルマ(Burma)となっているのです。昔、学校でビルマからミャンマーに名前が変わったと習った記憶はあったものの、なぜ変わったのかまでは記憶になく(そもそも学習していなく?)、不思議だなぁ、と感じていました。

で、その答えが次の記事に掲載されていました。


2007/09/30-06:19 ミャンマー?それともビルマ?=米政府など、軍政の改称認めず

 平和的なデモに対する軍事政権の武力弾圧が続くミャンマーをめぐり、国際社会でミャンマーという国名と、現軍政が改称する前の「ビルマ」という呼称が混在している。米政府などは軍政を認めることになるとして、ビルマという呼称に固執している。

 軍政は1989年6月、英植民地時代から使われてきたビルマを改称し、国民の結束を図ろうとしたともいわれる。当時の首都だったラングーンもヤンゴンに改められた。

 ミャンマー国軍が全権を掌握した後の同年2月、日本政府は政府承認のための国際法上の要件を満たしているとして軍政を承認し、ミャンマーを使用。国連も軍政が代表権を持つため、呼称をミャンマーに変更した。

 これに対し、欧米諸国や英BBCなど西側メディアの多くは、今もビルマとの呼称を使い続けている。AFP通信によると、ホワイトハウスのフラット報道官は米政府がミャンマーとの呼称を避けている点に触れ、「自国民を抑圧する独裁体制の言葉を用いないようにしている」と説明した。

 軍政と良好な関係を維持する中国やロシアは、ミャンマーとの呼称を受け入れており、各国の政治的な立場を如実に物語っている。

もとの記事はこちらです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2007093000019


そんな背景があったのですか。知りませんでした。

昨日は、Class of 2008、Class of 2009、そして交換留学でMBSに来ている方の総勢13名で食事に行ってきました。マンチェスターでこれだけの日本人の方と一緒に食事をしたのは初めてかもしれません。なんか日本に帰ったような、、、

2次会は学校の近くのパブへ。日本にいたらある意味当たり前のことかもしれませんが、日本語でいろいろな方とお話しするのは楽しいものです。

それにしても、Class of 2007で2名、ぼくらClass of 2008で4名、そしてClass of 2009で10名とものすごい勢いでマンチェスタービジネススクールのフルタイムMBAに在籍する日本人の数が増えています。素晴らしいことです。

まあ平均を取ると、ざっくり言って、おそらく例年6~7名くらいだと思いますので、たまたま2007と2008が少なかったというだけかもしれませんが。


そして、本日はクラスメイトのタイ人のお宅でタイ料理をごちそうになってきました。

ThaiFood_004.jpgグリーンカレーを筆頭に、スープ、それから和食?と思えるような豆腐が入った煮物、ロンガン(リュウガン)のジュースなどをごちそうになりました。


ThaiFood_005.jpgタマリンドというフルーツです。初めて食べました(と認識しています)が、不思議な味でした。


国によって、本当に料理って違いますよね。

ビジネス法則をさらっと復習するにはいい本なのかな、と思い読んでみたのですが、正直ハズレでした。


ビジネス法則の落とし穴 (学研新書 10)
東谷 暁
405403456X


例えば、80対20の法則がどのくらい厳密に成立するのか、などを歴史的な経緯を中心に論じています。ぼくはビジネス法則というのは、人を扱う以上、厳密に成立するものなんてないと思っています。そういう意味では、そもそも80対20の法則が厳密に成り立つとか、成り立たないとか、そういう議論はあまり意味がないと考えています。おおまかな傾向が捉えられればそれでいいのではないでしょうか。

大学時代、物理の実験でいろいろと測定をやっていましたが、自然科学における法則というのは(パラダイム転換があるにせよ)厳密に成立すると考えられているものです。例えば、実験で得られたデータから相関係数を計算したら、0.99,,,というのはほとんど当たり前の世界です(測定誤差は考慮する必要がありますが)。一方、社会科学のリサーチなどでは、相関係数が0.5とかその程度あればけっこう高い方だという話を聞いたことがあります。相関係数0.5程度でもって、なんらかの関係がありそうだ、と論じるわけです。人を扱う以上、これは避けられないことだと思います。

例えば、この本にも載っている「マズローの欲求五段階説」などは、一般的にそういう傾向があるのかもしれませんが、全人類に対して成立すると考えている人はどれほどいるでしょうか。おおまかな指針として利用するには有用だと思いますが、法則として成立するかどうかを、真面目に論じても仕方がないような気がします。


ということで、正直、それほど得るものはありませんでしたが、知らなかった法則もありました。例えば、次のランチェスター戦略です。

ランチェスター戦略

第一法則は、別名「一騎打ちの法則」といわれ、個々のメンバ-が個々に戦えば、経営資源の多い方が勝ち、その差は経営資源の差がそのまま反映されるというもの。第二法則は、別名を「集中効果の法則」といい、劣勢なとき全面的衝突は避けて一部に集中した方がいいというものだ。 P.66

ランチェスター戦略が、ビジネスに応用された古典的な例としては、西ドイツのフォルクスワーゲン社が、カナダに進出するさいのマーケティングが知られている。 P.68

どうしても興味があれば、という感じでしょうか。

ネットである程度は情報を集めることもできますが、新しいツール(コンピュータソフトなど)を使うときはできるだけ簡単な入門書のようなものに目を通すようにしています。断片的な情報だと、意外と基本的で重要な情報をとりこぼしてしまう可能性があるので。

本書はGmailを使いこなすための簡単な解説書です。


Gmail Book―Web mail2.0
魚輪 タロウ
4839922233


手取り足取り書いてある入門書というよりは、トピックごとにいろいろな使い方をまとめて書いてあるといった感じの本です。Gmail のみならず、Google トーク、Google カレンダーなどなどGoogleのツール全般にわたって書かれています。各ツールがGmailと連携しているのである意味当然なのかもしれません。

この本を読んで、早速Google カレンダーを使い始めました。とりあえずOutlookで管理していたスケジュールをGoogle カレンダーにエクスポート&インポートしました。OutlookのスケジュールはPDAと同期を取っていて、PDAを持ち歩いている関係上、定期的に今後も同期を取るのにOutlookは使い続けることになると思いますが、Google カレンダーかなりよさそうです。Photoshopのレイヤー機能ではありませんが、テーマごとに記入した複数のカレンダーを同時に管理できるのはよさげです。

あとは、FirefoxがGmailと相性がいいと書いてあったのでので、いちおうインストールしてみました。ただ、Graniと比べてタブの展開&読み込みが少し遅い気がします。当分はGraniと使い比べてみたいと思います。それから、カスタマイズという意味でもいまいちかと。

他にも知らないツールがいろいろと載ってました。ウェブでも情報は集められるものの、やはりある程度の知識がまとめられた本というのは重要だと思います。この本、ぼくのニーズには十分でした。1280円と価格も手ごろですし。


ちなみに、まだGmailを試してみたことのない方は、とりあえず次のページをご覧になられるとよいかと思います。
Gmailをマスターしたい人が読むべきエントリー50選

一方で、リスクもあることには注意が必要ですね。
Gmailに個人情報漏洩につながる脆弱性--専門家が指摘[CNET Japan]

Virgin Trainsのウェブで、ロンドンまでのチケットがかなり安く買えるという情報をクラスメイトのインド人から教えてもらったので、早速ロンドンまで行ってきました。往復で一人16ポンドでした。通常は大人だと往復で60ポンド弱、ヤングパーソンズレイルカードを持っていても40ポンド程度するのでかなり格安です。

目的は観光というより、日本食を食べ、ちょっとした買い物をすること、だけでした。

まずはオイスターカードを購入。まあロンドン在住でもないのでなくてもよい気はするのですが、切符を買う手間が省けるし、トラベルカードの料金を上回ることはないように自動的に計算してチャージしてくれるということだったので、購入することにしました。使ってみると便利ですね。


いきなりですが、まずはお昼ごはんです。

London_007.jpgSOHOJAPAN。オックスフォードサーカスから歩いて10分程度でしょうか。このお店は、奥さんが栗原はるみ(はみちゃん) (FUSOSHA MOOK)から見つけてくれました。


London_001.jpgお店の中は、必ずしも和風というわけではありません。


London_004.jpgサバ塩焼き定食が、なんとたったの6ポンド!おいしかったです。


ということで、SOHOJAPAN、かなりよいと思います。店員の方もほとんどみなさん日本人だったようで、日本に戻ったと感じてしまうくらいでした。

SOHOJAPAN
52 Wells Street
LONDON, W1T 3PR
020 7323 4661


午後はオックスフォードストリートからリージェントストリートあたりをぶらぶらしました。


London_012.jpgユニクロです。ズボンと靴下を買いました。


途中、MUJIにも寄りました。こちらでは、入浴剤を購入。それから、LIBERTYにも立ち寄りました。


London_014.jpgらいすわいんでは日本食材を購入しました。


さらに、JAPAN CENTREにも寄って、ちょこっと食材を買いました。「生で食べられます」という表現に負けて、生卵も買いました。いつ、どこで聞いたのか覚えていないのですが、こちらでは卵を生で食べるのは危険、という話を聞いてから生で卵を食べるのは控えていました。あえて、「生で食べられます」と書いてあるくらいなので、安全なのでしょう。早速、明日は卵かけごはんを食べたいと思います。


夕食はお寿司を食べてきました。


London_021.jpgCafe Japanです。ゾーン3のGolders Greenという駅から徒歩1分くらいでしょうか。名前は「Cafe Japan」ですが、お寿司屋さんです。


London_023.jpgこちらも店内はそれほど和という雰囲気ではありませんでした。


London_025.jpgまぐろの煮物です。こういうのを食べると、「ああ、和食だぁ~」としみじみ思います。おいしかったです。


London_030.jpgおまかせにぎりはこれだけ入って、20ポンドでした。うに、いくら、中トロ、かに、、、これは割安だと思います。


Chirashi.jpg奥さんはちらし寿司(17ポンド)を食べました。ボリューム満点です。


London_032.jpgハマチカマ塩焼き、7.9ポンドです。


Cafe Japan
626 Finchley Rd.
London, NW11 7RR
020 8455 6854


これだけのお寿司が20ポンド前後で食べられるのはかなり割安だと思います。恐るべしロンドン。

ロンドンに行って思ったのは、(マンチェスターに比べたら)日本みたいなもんだなぁ、と。そこらじゅう日本人が歩いているし、日本食材はたくさん売っているし、日本食のレストランはかなりレベル高いし、、、お茶はおかわりをどんどんついでくれるし、、、

マンチェスターから2時間半くらいで手軽に行ける日本ですね、ロンドンは。

仕事を進めていく上で役立つちょっとしたコツと習慣を集めた本です。


IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
原尻 淳一 小山 龍介
4492042598


時代を反映して、例えば次のような、インターネットやITCを活用した方法などもいろいろ紹介されています。

ネットで知らない他人に聞く

「はてな」の人力検索や「Yahoo!知恵袋」
ポイント①具体的に聞く、②回答形式を決めておく、③回答例を挙げておく P.169

Googleがデスクトップ検索サービスを提供していて、とても便利です。 P.170


また、「アイデアが出やすい歩くスピード」として、

「「歩く!」仕事術」(アーク出版)という本では、一秒間に二歩で五分以上歩くことをすすめています。 P.121

というのも紹介されていました。


89のこうした仕事のコツと習慣(「ハック」と呼んでいます)が紹介されています。こういう類の本を一度も読んだことがない方にとっては、一読の価値があるかもしれません。

1ヶ月くらい前に以下のイヤホンを購入してみたのですが、これ、かなりいいです。


Etymotic Research ER-6I カナル型イヤホン
B000BFVI2I


ノイズがかなり遮断されます。通学している時など、iPodでBBCのニュースを聞くようにしているのですが、雑音がかなり遮断されるので、ボリュームを大きくしなくてもきちんと聞こえるし、ノイズがないので音がクリアーに聞こえます。これで、リスニングの効率が上がったことは間違いないでしょう。ぼくのリスニング力もつられて上がるとよいのですが、、、


ちなみに、今日、インド人のクラスメイトに、

「そのイヤホン最近買ったの?」

と聞かれたので、

「そうだけど、何で?」

と答えたところ、

「Etymotic Researchのでしょ。有名だよね。」

と言われました。ぼくは買うまでこのメーカーを聞いたこともありませんでしたが、どうやら有名なところのものらしいです。


ちなみに、このイヤホンを知ったのは以下の本がきっかけです。時間がない社会人にとって、どのように勉強していけばよいのかが書かれています。オススメです。

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
勝間 和代
4887595441

「下流社会」の著者が今度は富裕層を対象に、ライフスタイルを分析している本です。


富裕層の財布―誰も知らないお金の使い方
三浦 展
4833418568


「富裕層を対象に」と言っても、富裕層向け月刊雑誌「SEVEN HILLS」の読者を対象にアンケート調査を実施し、そこで得られた675サンプルの回答をもとに分析していることには注意が必要です。そういう意味では、かなり限定的な富裕層を調査対象にしている印象があります。


富裕層はテレビよりも雑誌(富裕層向け雑誌か?)で情報を得る人たちらしい。 P.53

富裕層といえども、忙しく働いている人が多いのでテレビを見る時間はないようです。情報を受動的にしか取得できないテレビは効率がよくないと思われるので当然かもしれません。


今後利用したいサービスを見ると、プライベートバンキングが24.6%、ハウスクリーニングが23.8%、御用聞き的サービスが20.6%となっている。 P.60

御用聞き的サービスって、すでに提供されているのでしょうか。あまり聞いたことないのですが。


最近タクシーに乗ると、「年収700万円あればメイドを雇え」という広告を見かける。「年収700万円あるならメイドを雇ったほうがいい。自分で家事をするほうが時間コストが高い。家事はメイドに任せて、その時間を仕事に使った方が得だ」という趣旨である。 P.164

富裕層に限らず、こういった発想は効率を上げるという意味においては非常に重要だと思います。「時は金なり」ですからね。

今まで約1ヶ月の夏休みでしたが、今日から秋学期が始まりました。ぼくら2年目の学生にとっては2回目の秋学期、今年入学されたClass of 2009の方々にとってはまさにMBAとしての最初の学期、ということになります。

今学期も、夏学期に引き続き選択科目(エレクティブ)を受講しています(ちなみに、クラスの半分弱くらいは他のビジネススクールに交換留学に行っています)。

今学期はクラスメイトが交換留学に行っている一方で、他のスクールから交換留学に来ている方(先日、交換留学でいらっしゃっている日本人の方とは、マンチェスターにいるClass of 2008のメンバーで食事に行きました)がけっこういるためから、選択できる科目の数はかなり多めになっています。以下、今学期に選択可能な科目の一覧です。

  1. Advanced Corporate Finance
  2. Advanced Strategic Management
  3. Applied Business Forecasting
  4. Business Ethics and Corporate Social Responsibility
  5. Business to Business Relationship Marketing
  6. Corporate Reputation and Competiveness
  7. Derivatives
  8. Global Marketing Management
  9. Individual Change and Transition
  10. Innovation and Trends in Global Banking
  11. International Business Negotiation
  12. Marketing Communications and Branding
  13. Marketing Management in a Technology-Led Environment
  14. Organisational Dynamics and Clinical Management
  15. Portfolio Investment
  16. Project Management
  17. Strategic Business Development
  18. Strategic Finance
  19. Strategic Retail Management
  20. Technology, Strategy, Inovation and Performance
  21. Ventre Capital and Private Equity

そして、ぼくが選択したのは以下の3つです。

  • Advanced Corporate Finance
  • Corporate Reputation and Competiveness
  • Innovation and Trends in Global Banking

最後のGlobal Bankingだけは30単位分(他は15単位)になっているので、合計60単位分です。夏学期の科目が無事にすべてパスしていれば、今学期は45単位分とれば卒業は可能なのですが、せっかくの学習機会なので、60単位分登録しました。Global BankingとCorporate Fiananceは自分の仕事に近い分野で、Corporate Reputationは今までまったく勉強したことがありません。Corporate Reputationは今後、ますます重要性を増していく分野だろう、ということをどこかで読んだので、取ってみることにしました。

各科目の内容については、またどこかで書いていきたいと思います。


ちなみに、話が変わりますが、夏学期のデリバティブの試験(1日目2日目)の結果が返ってきました。出題された問題から、この先生は鬼ではないかと感じていましたが、それは見事に当たったようです。クラス全体の結果は以下の通りでした。

1日目
平均点  39.7点
標準偏差  26.1点

2日目
平均  29.0点
標準偏差  13.6点

受験者数 14名

それぞれのウエイトは10%なので、仮に平均点を取った人は残り80%に相当する個人レポートで最低でも54点以上取らなければ単位を落としてしまうことになります。

個人レポートに対する採点基準がどの程度なのか、これによって本当の鬼かどうかがわかります。たぶん鬼なんだろうなぁ、、、


ということで、今学期もがんばります。

昔から歴史は苦手で、それほど興味を持っていなかったのですが、上杉鷹山が以下のような人物であることを知って、これは読まねば!、と思い読んでみました。

アメリカのジョン・F・ケネディ大統領が生きていたころ、日本人記者団と会見して、 「あなたがもっとも尊敬する日本人は誰ですか」 と質問されたことがある。その時、ケネディは即座に、 「それはウエスギヨウザンです」 と答えたという。 P.14


上杉鷹山の経営学―危機を乗り切るリーダーの条件
童門 冬二
4569537626


おもしろいです。昔の藩の経営と、現代の会社の経営を比較しようと考えたことはありませんでしたが、ほとんど同じなんですね。同じと言うのは言い過ぎかもしれませんが、そのエッセンスの部分は相通ずるものがあると思いました。


「朝令暮改はけしからんとお前は言ったが、たしかにそういう解釈もあろう。しかし、私は誤って改むるに憚ることなかれ、という中国の古語を信じている。私は誤ったのだ。だからすぐそれを改めたい。憚らないわけではないが、さっきの決定は、禍根を残す。したがってやはり例外を作らないような方針で改革を実行したい」 P.95

「(略)改革を進めるのは、実に現場の人間たちである。その現場の人間たちに改革の趣旨や目的を説明しないで、何で改革を進めることができよう」 P.107

現場の人間をきちんと巻き込んで戦略を実行していくという話はブルー・オーシャン戦略にも出ていました。


鷹山の人間管理の原則は、
「してみせて、言って聞かせて、させてみる」
というものであった。何につけても理屈だけではない、よくその趣旨を説明し、趣旨を分かってもらったところで、今度は自分が実行してやってみせる、手本を見せてそれに従わせるというのが鷹山の方針であった。 P.129

鷹山のすごいところの一つは、何でも自らが直接してみせるところだと思います。そして、きちんと趣旨を説明する。こういったプロセスをきちんと積み重ねていくことがとても重要なんだと感じました。


「形式や外見に拘泥わって、用が無い時もあるように取り繕って、同役が顔を揃えておりますというようなことばかりが、従来この城でおこなわれてきた。これは人間の無駄であって、時間の無駄でもある。そして、使えば使える労力を、全く鈍らせている。人間は働かなくては生き甲斐を失う」 P.134

これなんかは官僚主義のひどい例であり、オペレーションの改善、従業員の意識の改革とみなすことができそうです。

どん底から這い上がる時に必要とされるリーダーの条件について、よく描かれた本だと思います。


話がそれますが、日本の歴史は長くカバーする内容が多いのかもしれませんが、けっこう突っ込んでその時代の様々な視点からの人間模様を勉強したら、もっと面白い科目になるような気がします。

2週間ほど前に、「こちら側」から「あちら側」へというエントリを書きましたが、メールとお気に入り(ブックマーク)も「あちら側」へ移してみました。

先日も書いたようにlivedoorのID取得に伴ってGmailが使えるようになったのですが、どうせ本格的にGmailを使うのであれば、本家のGmailを使った方が他のgoogleのサービスとの連携とかも便利なのではないかなぁ、と思い本家のGmailを使うことにしました(ラベルとフィルタをある程度設定したのですが、移行に伴って設定しなおし、、、)。

このGmail、今までのOutlookなどのメーラーと違って、フォルダという概念がないので、メールにラベルというものを貼り付けていくことによって管理するようなのですが、こちらの方が使い慣れると便利かもしれません。そして、メール1通ずつではなく、あるメールに対する返信などが自動的に紐付けされてスレッドというかたまりで管理できるので、管理しやすい気がします。

さらにスパムフィルターが強力なようで、かなりの迷惑メールを除去してくれるようです。これはけっこう快適かもしれません。

ちなみに、ブックマークは当初、livedoorのクリップ機能を試していたのですが、iGoogleのGoogleブックマークで管理した方がまとめやすいので、当面はこちらで使ってみようと思っています。これで出先などでもiGoogleにログインすれば、Gmailも読めるし、ブックマークからlivedoorのRSSリーダーにも容易にアクセスできるし、さらにiGoogleのガジェットで株価や為替、カスタマイズしたニュースなんかもまとめてチェックできたりするので、便利かなぁ、と。

これで予定表までGoogleを使い始めたら、Outlookを使うインセンティブが完全になくなってしまいそうです。

なんか気づくとGoogleばかり使っている自分がいるのは気のせいでしょうか、、、

すでにご紹介したものと思っていたのですが、よくよく見てみるとまだ書いていないことに気づきました。マンチェスターではおそらく3軒くらいしかないと思われる韓国料理のお店の一つ、コリアナです。


Koreana_010.jpg入口は1階にありますが、お店自体は地下1階です。


Koreana_001.jpg店内の雰囲気は、韓国風なのか確信が持てませんが、少なくとも中国風っぽくは見えます。


Koreana_003.jpgチヂミ(Seafood pancake)です。


Koreana_004.jpg日本語で何と呼ぶのか知りませんが、Pork Japchaeです。


Koreana_006.jpgBeef dumplingsです。いわゆるギョウザです。


Koreana_008.jpg韓国料理といえば、キムチは欠かせません。辛いのでぼくはあまり得意ではありませんが。


Koreana_009.jpgカルビです。ひょっとしたらマンチェスターで食べられるほぼ唯一の焼肉かもしれません。日本の焼肉がなつかしい、、、


韓国人のクラスメイト曰く、「本物の韓国料理ではない。こちら向けにアレンジされている」とのことですが、まあ普通においしいです。本物の韓国料理を知らないぼくにとってはまったく問題ありません。キムチ、カルビ、ブルコギ、ビビンバ、、、など韓国料理が食べたくなったらこのお店はオススメです。もう一軒、Ladyburnの方にも韓国料理のお店はあり、そちらの方が安いのですが、シティセンターからのアクセスを考えると、ついついコリアナの方に行ってしまいます。

何人かで行ってシェアすれば、食事だけだと一人10~15ポンド程度といったところでしょうか。

KOREANA
40a King Street West
Manchester, M3 2WY
0161 832 4330



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問題解決の考え方を中高生にもわかるように解説している本です。ロジカルシンキング、クリティカルシンキングといった考え方を理解したり、「目標を設定してそれを以下にして達成していくか」という方法を学ぶためのわかりやすい入門書といったイメージでしょうか。


世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
渡辺 健介
4478000492


問題解決能力があれば、自分で主体的に考え、決断し、行動することができます。(P.10)

「この自分で主体的に考える」ってことができるとできないとでは大違いな気がします。とても大切なことですよね。


情報を集め、分析をするのは、あくまでよりよい判断をするためです。何が何でも分析を完璧にする、ということではありません。ときどき分析することそのものにハマってしまい、目的を失ってしまう人もいます。(P.45)


問題解決能力は、一度本を読んだだけで身につくものではありません。「理解できること」と「使いこなせること」の間には多大なギャップがあります。実際にさまざまな問題に遭遇し、あきらめずに何度も解いてみることで、徐々に身についていくのです。(P.114)

本を読んだら、それを少しずつ実践して使いこなせるようになることが大事だとはわかっていてもなかなか難しいですよね。

何事も始めるときはやさしいものから少しずつ、というのが重要だと思います。そういった意味では、大人もこのような本でしっかり勉強して問題解決能力を身につけ、または向上させていければ、人生変わってくるかもしれません。

最近ニュースを引用してばかりですが、今日もまた目に付いたニュースがあったのでご紹介します。


北海道の「森オーナー制度」、満期93%元本割れ

2007年09月22日03時02分

 北海道の公共林に出資し、収益を受け取る道の「北ぐにの森オーナー制度」をめぐり、満期契約者の93%が元本割れし、3人に1人は6割程度しか回収できなかったことが朝日新聞の調査でわかった。制度は86年度に始まったが、木材価格が下落したにもかかわらず、元本保証しないことをパンフレットに書かないまま募集を継続。集団訴訟の動きがある「緑のオーナー制度」の募集を国がやめた翌年の99年度を最後に、ようやく道も募集をやめていた。

もとの記事および続きはこちらから。
http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY200709210343.html


そもそも、元本保証しないことをパンフレットに書かずに募集、ってそんなことありなのでしょうか。(法律的には)いわゆる金融商品の枠組みに入らないのかもしれませんが、出資者(投資家)にきちんとリスクとリターンを説明せずに募集するなんてのはいかんと思います。

逆に投資家側としても、投資する際はリスクをきちんと理解できるまでは投資するべきではないと思います。もちろん、「寄付したつもり」くらいの気持ちであればよいのですが、「元本保証の利子が高めの預金」なんて認識だったら大変です。


道の担当者は「木材価格がこんなに下がり続けるとは予想しづらかった」「苦情は聞いていない。森林を守る制度に参加した、と理解いただいていると思う」と話す。


担当者の予想が当たるかどうかによって償還額が決定されるのであれば、これはまさにファンドですよね。今後、苦情が出なければよいのですが。


上のニュースでも触れられていますが、北海道だけでなく国も同じようなことをやっています。


林野庁「緑のオーナー制度」で元本割れ・リスク示さず

 国有林の育成・管理に個人や団体が出資する林野庁の「緑のオーナー制度」で、ほとんどの出資で元本を割り込んでいることが3日、わかった。輸入木材の増加で国産の市場価格が下がったことが影響した。公募を始めた1984年度から約9年間、元本割れリスクの説明をせずに出資を募っており、同庁は「当初は(元本割れを)想定していなかった」としている。

 同制度は、出資者が国と国有林を共同保有し、そこで伐採したスギやヒノキなどの販売収益が分配される仕組み。出資額は一口当たり50万円で、98年度までに延べ8万6000の個人・団体から出資を募った。調達額は計500億円にのぼるとみられ、赤字の続く国有林事業に充当されてきた。(20:28)


こちらも、「当初は(元本割れを)想定していなかった」とか言ってますが、その程度のリスクも予想できないような人が商品を開発して供給してしまっていた(今は改善されていると信じています)というのは、どんな世界なのでしょうか。

当たり前のことを当たり前にやるということはなかなか難しいんですね。年金の例を見てもそれは明らかです。

2日目は9つの湖をめぐるフォトジェニック・ツアーというツアーに参加しました。今回は日本語のオーディオガイド付きのツアーです。といっても、車内でガイドが流れるだけで、運転手さんは地元の人で英語しか話しません。まわるにはまわったものの、ガイドの部分はそれほど詳しくない気がしました。


LakeDistrict2_001.jpgB&Bの朝食は、トースト、シリアル、そして、


LakeDistrict2_000.jpgいつものメンバーです。


LakeDistrict2_007.jpgB&Bはこんなところでした。日本人にフレンドリーな感じの夫婦がやっているところでした(この夫婦、ノースウエストとは思えないきれいな英語を話す方々でした)。湖水地方は、全体的にけっこう日本語の表示が多いようです。日本人観光客が多いのでしょう。


LakeDistrict2_048.jpg9時に宿の前に迎えに来てもらってツアー開始です。ぼくら4人に、もうお二人参加されて計6人のツアーでした。これはターンハウズ湖です。


LakeDistrict2_064.jpgコニストン湖です。


LakeDistrict2_085.jpg詩人ワーズワースの家であるダヴ・コテージです。


LakeDistrict2_103.jpg以前からマンチェスターに供給されている水は湖水地方から来ているという話を聞いていましたが、今回の旅でどの湖からかが判明しました。サールミア湖だそうです。


LakeDistrict2_113.jpgダーウェント湖です。


LakeDistrict2_136.jpgアシュネス橋です。


LakeDistrict2_143.jpgお昼はケズィックのパブで食べました。スモークサーモンとチーズのサンドイッチです。


LakeDistrict2_146.jpgケズィックの時計塔です。


LakeDistrict2_153.jpg昼食後はキャッスルリッグ・ストーン・サークルへ。有名なストーンヘンジよりは規模が小さめのようですが、個人的にはけっこう満足です。一つの石を運ぶのに70人分の力が必要だとか。


LakeDistrict2_175.jpg帰りの電車の中で、グラスミアのジンジャーブレッドショップで買ったジンジャーブレッドを食べました。けっこうおいしいのですが、少し味が強いので、紅茶が一緒だとよかったかもしれません。


ということで、1泊2日の短い旅でしたが、湖水地方の奥深さを少し味わうことができました。昨年行った時は、ウィンダミア湖畔でひたすらアスレチック系のグループワークをやっていたので、特にウィンダミア湖以外に触れる機会はありませんでしたが、今回はかなりの湖を見ることができました。

湖水地方に行く場合は、現地発着ツアーに参加するか、もしくはレンタカーで移動するとよいかもしれません。

せっかくなのでイギリス国内ももう少しまわりたいのですが、今後は日に日に日が短くなるので旅行にはあまり向かない時期かもしれませんね。今年は実質的には夏もありませんでしたし、、、


地球の歩き方 ガイドブック A04 スコットランド&湖水地方 (地球の歩き方)
地球の歩き方編集室
4478052638

今週は奥さんのご両親がこちらにいらっしゃっているのですが、マンチェスターではあまり見るところもないので、湖水地方に1泊2日で行ってきました。


LakeDistrict1_002.jpg湖水地方の玄関口、ウィンダミア駅です。こじんまりした駅でした。マンチェスターからだと、電車で2時間弱で行くことができます。


LakeDistrict1_011.jpgウィンダミアからボウネスに向かう途中の少しにぎやかな通りです。ウィンダミア近くと、ボウネス近くはカフェ、レストラン、土産物屋などが集まっています。


LakeDistrict1_034.jpgウィンダミア湖を(かるく)ぐるっとまわるクルーズに参加しました。所要時間45分ほどのクルーズでした。


LakeDistrict1_052.jpgウィンダミア湖 その1です。


LakeDistrict1_091.jpgウィンダミア湖 その2です。


LakeDistrict1_102.jpg近くにあった教会です。


LakeDistrict1_105.jpg夕食はこのお店で食べてみました。決め手は、比較的混んでいたこと。


LakeDistrict1_107.jpgぼくが食べたのは、ローストポーク。良くも悪くも期待通りでした。ブリティッシュですから。


LakeDistrict1_109.jpgアップルパイも食べました。アップルパイ自体は妙に甘くないのですが、その分を補うためかあまーいシロップがかかっていました。不思議な味でした。


夕食後は特に観光できるところもないので、早めに宿に戻りました。ちなみに、今回初めてB&B(Bed & Breakfast)に泊まりました。ダブルベッドの部屋で1泊65ポンドと、なかなかリーズナブルだと思います。

BBCのサイトによると、11月9日から英国でもiPhoneが販売されるようです。O2はすでにけっこうよさそうなスマートフォンの商品を揃えている気がしますが、さらにiPhoneまでを手中に収めたようです。


O2 wins iPhone contract in the UK

Mobile phone operator O2, owned by Spain's Telefonica, has won the exclusive contract to sell Apple's much-hyped iPhone in the UK.

The phones will be sold in O2, Carphone Warehouse and Apple stores from 9 November costing £269 including VAT.

"We are coming to the UK and wanted to pick the best carrier and that is O2," Apple chief executive Steve Jobs said at a news conference in London.

Users will get free use of 7,500 wi-fi hotspots giving faster internet access.

It has not yet been announced on what terms O2 won the contract.

Customers have to sign up for an 18-month contract on a tariff of £35, £45 or £55 a month, all of which will include unlimited mobile data usage.



もとの記事および続きはこちらです。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/7000370.stm


使ってみたいなぁ、とは思うものの本体価格269ポンドということなので、約6万2000円。これはちょっと高すぎです。しかも、18ヶ月の契約を結ばなくてはならないので、最も安い月額35ポンドの契約だったとしても、月々約8000円。しかも、卒業後イギリス国内で働くことになったらともかく、日本に帰ることになった場合は卒業後の部分が丸損になってしまうし。つまり、11月からだと11、12、1、2、3、とたった5ヶ月しか使用できないことになり、それに対して総額で

269(ポンド)+35(ポンド/月)×18(月)=899(ポンド)

なので、1ヶ月あたりだと、約180ポンド。毎月携帯電話のために4万円以上払う換算になります。とてもじゃないけど、できません。

もちろん、卒業後はその時点で転売すればよい(もちろん価格リスクはあります)のですが、なんか面倒くさそうですし、引越のバタバタの最中、余計な手間は増やしたくないということもあり、ここでiPhoneを使ってみるという選択肢はナシなんでしょう、、、

英国で最もホットなニュースと言えば、ノーザン・ロックの取り付け騒ぎでしょうか。昨日、南仏旅行のブログを書きながらラジオを聞いていたのですが、ノーザン・ロック一色でした。


英国で「取り付け」騒動 サブプライム余波
2007年09月15日20時09分

 店頭には預金を引き出そうとする人が列をなし、インターネットによる口座へのアクセスも殺到――。住宅ローンが主力の英中堅銀行「ノーザン・ロック」で14日、「取り付け」に近い騒ぎがあった。米国のサブプライム問題を発端とする金融市場の混乱で資金繰りが難しくなり、イングランド銀行(英中央銀行)に支援を仰いだからだ。

 ノーザン・ロックは住宅ローンで英国5位。資金調達で市場への依存度が高かったため、銀行間の資金取引の冷え込みがもろに響いた。

 ただ、金融当局は「貸し出しは健全だ」と説明、イングランド銀も「金融機関への最後の貸手の役割を果たす」と強調し、騒ぎが他の金融機関にまで広がることはなかった。

 もっとも、サブプライム問題が市民生活にも影響すると英国民に印象づけたことは事実。欧州では、サブプライム関連の投資が焦げ付いたドイツの中堅銀行も行き詰まっており、欧州の一般市民にも不安感が広がりそうだ。

もとの記事はこちらから。
http://www.asahi.com/business/update/0915/TKY200709150252.html


昨日時点でも、騒ぎはまったく収まっていないようです。


英ノーザン・ロック、預金流出やまず 国有化も

米低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題の余波で、中央銀行の英イングランド銀行から緊急融資を受けている住宅金融5位のノーザン・ロックの預金流出が、17日も収まらない。事態が沈静化しなければ金融当局は救済合併支援などの措置を迫られる可能性があり、実質的な国有化も選択肢としてささやかれている。

 17日、同社の国内各支店は通常より1時間早い午前8時から営業を開始し、預金の引き出しに来た客の対応に追われた。オンライン取引も、回線のパンクでパニックを起こさぬよう接続容量を拡大した。

もとの記事および続きはこちらから。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/finance/85022


で、マンチェスターのシティセンターにあるノーザン・ロックはどんな状態かというと、昨日の昼間通りかかった時点では以下のようでした。


NorthernRock.jpg


ファイナンシャルタイムズの記事によると、この余波はまだまだありそうです。

UK to guarantee Northern Rock deposits

By Jean Eaglesham, Peter Thal Larsen, Chris Giles and Lina Saigol in London
Published: September 16 2007 20:31 | Last updated: September 17 2007 18:57

Alistair Darling, chancellor of the exchequer, has announced that the government will guarantee all deposits of Northern Rock account holders, and any other bank that found itself in a similar position, as ministers sought to calm savers’ fears.

The government’s move, which goes far beyond the current scheme for protecting depositors, came amid signs the crisis of confidence in Northern Rock was spreading to other lenders, with shares of Alliance & Leicester falling 31 per cent on concerns that the bank would be the next to turn to the Bank of England for assistance.

もとの記事および続きはこちらから。
http://www.ft.com/cms/s/2/39199b78-6489-11dc-90ea-0000779fd2ac.html


日本では導入時にペイオフ解禁と一時けっこう騒いでいたと思いますが、預金保険制度があるのでほとんどの個人の方は適切に対応をしていれば問題にならないはずです。というのは、日本では1行あたり1000万円+利子が保護されているからです。この「1行あたり」というのが重要です。仮に1億円の預金を持っていたとしても、1000万円ずつ10の銀行に分散して預金していれば全額保護されることになるわけです。ということで、一部のお金持ちおよび多額の預金を持っている企業を除けば、個人ベースで心配する必要はほとんどないはずです。個人で1億円の現金を持っていたら、そもそも他の金融商品で運用した方がよいと思いますす。そういう意味で、預金で1億円を持ち続けなければならない状況にいる方というのは非常にまれだと思います。


で、上のようにノーザン・ロックには行列ができているわけですが、この人たちはものすごいお金持ちなのでしょうか、それとも企業の経営者なのでしょうか。それはわかりませんが、英国での預金保険制度についてちょっと調べてみました。

英国の預金保険制度は、上のファイナンシャルタイムズの記事によると以下のような記載がありました。

The existing deposit guarantee scheme protects part or all of the first £35,000 of an individual’s savings only.


これだといまいちわからないのですが、BBCのニュースでは以下のように書かれています。

Banks are already covered by the Financial Services Compensation Scheme which protects 100% of the first £2,000 in any bank account and 90% of the next £33,000 - giving a maximum payout of £31,700 if a bank did go bust.

もとの記事はこちらから。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/6999615.stm


さらに、BBCの説明と同じですが、以下のように英国ニュースダイジェストのサイトにも載ってました。

英国の銀行が倒産したら、日本のペイオフ(一銀行につき預金額1000万円までの預金者保護システム)のようなシステムはありますか。
1つの銀行が倒産した場合、最初の預金額2000ポンドの100%が、次の3万3000ポンドの90%が英国金融監督庁の補償スキームにより補填されます。従って、最高3万1700ポンドまでの預金が保護されます。それを超える金額については、預金保護の対象になりませんので破綻した銀行の清算状況によります。

もとの記事はこちらから。
http://www.news-digest.co.uk/news/content/view/517/84/


3万1700ポンドということは、今の為替レートだと約730万円です。日本より保証額が低いですが、ノーザン・ロック一行に預金を集中させていなければ、問題になるとは思えません。そういう意味では、どうしても現預金で持っていたい場合は、銀行をある程度分散させておくことが重要かと思います。

少し古いですが、他の海外諸国の比較について以下の記事が参考になります。ドイツがけっこう低いです(フランスは記載ミス?)が、あとは日本と大きくは変わらない水準のようです。
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/0203/payoff/payoff.html


日本で自分が利用している銀行がもしこのような事態になったら、自分はどのような行動に出るかなぁ、と考えてみたのですが、おそらく何もしないんだろうと思います(なってみないとわかりませんが)。というのは、

1.そもそも1つの金融機関で1000万円も預けているところはない
手元に来るのは多少時間がかかるかしれませんが、預金保険機構によって保護されているわけですから。(特に今回のノーザン・ロックの場合なんかだと、政府が全額保護するといっているので、とりあえずはそれを信じます)

2.分散して預けているので1つの銀行で問題が発生しても、日常生活に支障をきたすことはない
(現在のUKだとCurrent Account(普通預金)は1つの銀行のみなので、問題になり得ますが、、、)

といったところでしょうか。こういった仕組みを知らないがために、店頭に駆け込んでいる方もいらっしゃる気がします。基本的な知識を身に付けておけば、必要以上に不安になることはないと思うので、こういったことは大事だと思うわけです。

なんか、ちょっと長くなってしまったので、このへんで。


(追記)
こんな記事を書いていたところ、政府が全額保証をしたことによって、徐々に落ち着きを取り戻しつつあるようですね。よかった、よかった。さらに、FSAのトップが預金保険の制度も見直す方向だというコメントをしたようです。


'Savers return' to Northern Rock

Shares in Northern Rock have recovered some ground after the government promised to protect savers' deposits.

もとの記事と続きはこちらから。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/7000035.stm

日銀がイスラム金融委員会に参加するそうです。


日銀、イスラム金融委員会に参加

 日銀は14日午前、イスラム金融の国際基準策定機関である「イスラム金融サービス委員会」(IFSB、本部クアラルンプール)からオブザーバーとしての参加が承認されたと発表した。日銀は、発展するイスラム金融についてイスラム圏の中央銀行や有力な民間金融機関などとの間で情報の収集・交換を進めることができると判断して、参加を申請していた。(14:01)

もとの記事はこちらから。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070914AT2C1400F14092007.html


日経BPの「成長著しいイスラム金融に乗り遅れるな」という記事によると、日本の金融機関はかなり出遅れているようですが、今後本格的に算入していく日系の金融機関は増えていくのでしょうか。

金融は国が違ってもたいていの場合同じ仕組みで動いているんだと思いますが、イスラム金融だけはかなり異なった特徴を持っているようです。簡単な説明を見つけましたので、ご参考まで。


イスラム金融とは、イスラム法に則った金融取引・サービスの総称のこと。イスラム教の聖典「コーラン」等の教えにもとづき、金利の受け払いや反道徳的な事業への投融資の禁止などの特徴がある。

原油価格の上昇等により、湾岸産油国の石油収入が増加し、資産運用ニーズが高まっていること、そして一方で、中東におけるインフラ・プロジェクトが増加し、資金調達ニーズも高まっていること等より、近年「イスラム金融」が注目されている。

イスラム金融の特徴
イスラム教の聖典「コーラン」等の教えにもとづき、以下のような特徴がある。


  • 「金利」の受け払いが禁止されていること

  • イスラム法に照らして反道徳的な事業(豚肉、アルコール、賭博、武器製造など)に対する投融資が禁止されていること

  • 不確実性のある物に関する契約等や投機的行為が禁止されていること

  • 投融資により発生する利益、損失については事前に合意された割合に応じて分担すること

イスラム金融に関する説明はこちらから。
http://www.nomura.co.jp/terms/vogue/islam.html


金融の場合、慣習が異なれば当然現地のやり方に合わせなければなりませんし、やはり法律的な面が非常に重要ですから、契約書等で文言が違ったりすると大問題になりかねないわけです。ということで