千円札は拾うな。

千円札は拾うな。
安田 佳生
4763196804


この本、予想以上によかったです。読みながらなるほどなぁ、そうだよなぁ、とひたすら同意してしまいました。


「常識とは、十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」というアインシュタインの言葉があります。 P.6

アインシュタインは本当にいろいろな言葉を残していますね。これもなるほどなぁ、と思いました。


だが、何をどう頑張ることが必要なのか。それをきちんと理解し、実行しているか。大切なのはそこである。仕事のやり方を見直すことなく、単に仕事のスピードアップを目指して頑張るのはムダな努力だ。 P.19

今や、人と同じことを人より長い時間やることを「努力」とは言わない。サボらずに真面目に勤めることが「勤勉」ではないのだ。
今は、人と違う結果を出すためにはどうすればいいのかについて、新しいやり方を考え、実行することが「勤勉」であり、最も短い時間で成果を出すための工夫をすることが「努力」である。 P.22

このようにムダな努力をしてしまう人は、それがムダな努力だと本人は思っていないことが多く、それを本人に気づかせるのが意外と難しいような気がします。


成長できる人は、間違った階段を上らなかった人ではない。間違えたと気づいた瞬間に、躊躇せずに今いる階段から飛び降りることができた人なのだ。 P.35

間違いを間違いと認められない人っていますよね。間違いを間違いと認識できないとさらに厳しいとは思いますが。


ビジネスは、頑張って努力して百メートルを九・五秒で走るより、全く別の方法で百メートルを五秒で移動したものが勝つ世界なのだ。

 どうしたらあと0.01秒縮めることができるのかと考えるのではなく、五秒で百メートル移動するために、車を使うのか、ジェット機を使うのか、という「走るのとは全く別の方法」を考えること、それがビジネスでの勝敗を決める。 P.40

何でもそうなのかもしれませんが、結局は結果を出した人が勝つのだと思います。一生懸命を筋トレを続けて9秒台のタイムを縮めることではなく、まったく新しい方法であっても一気に5秒台で移動できたら結果的には勝ちですから。


だが、お金の「価値のある使い方」を目指すなら、歴史や気持ちの重さではなく、「効果の高さ」で使い方を決めることが必要だ。

 大切なのはそれが苦労してためた一千万円なのか、楽にたまった一千万円なのかではなく、その人にとって、その一千万円をどう使うのがベストなのかということである。 P.63

これはまさにタイトルの「千円札は拾うな。」ともからんでくると思いますが、お金は効果的に使っていきたいものです。また反対に節約する方も、金額が大きいからといって必要なものは削ってはいけないと思います。


ある人にとっては、三万円出してオペラを見に行くことは「もったいない」ことでも、別の人にとっては同じことが「安い」と受け取られることがありうるということだ。 P.90

要は、何をもって「もったいない」とするのか、何をもって「無駄」とするのか、そして何をもって「贅沢」とするのかという基準は、自分の中にしか存在しないということだ。

そして、最も大切なのは、具体的に何を基準とするのかということではなく、自分の中に答えを出すための「軸」を持っているということである。 P.91

これはついこないだぼくも書きましたが、まさにその通りだと思います。

例えば居酒屋に行くときなんか、料理やお酒、サービスの質に比べて価格が高いなぁ、と感じることがあるかもしれません。そのお店が提供しているモノに着目すれば確かに割高なのかもしれませんが、一緒に行く相手がめったにお話できない方だったりすると、いろいろなお話を伺うことができたりして、そこで投資したお金と時間を十分上回るリターンを得られることも多いのではないかと思います。


三十億の会社が百億になるということは、あと七十億売るということではなく、今の三十億のビジネスモデルを手放して、百億のビジネスモデルをゼロから作り上げるということなのだ。 P.133

30億の売り上げをそのまま100億に拡大しようとするとしんどいのかもしれませんが、現在持っている強みをいかして100億のビジネスモデルをゼロから作り上げるという発想であれば実現しやすいのかもしれません。


起業がリスクを伴うと考えている人の多くは、起業をしなければリスクがない、もしくはリスクが減ると感じているようだが、それは大きな間違いである。 P.156

よく言われているように、起業するから、独立するから、リスクが生じるのではない。どんな人生の、どんな状況においても、私たちはリスクと無縁ではいられないのである。 P.157

人生において最も大きなリスク。それは、周囲の人の常識に流されて、本当のリスクを自覚しないまま生きていくことだ。

リスクのない人生などこの世には存在しない。 P.158

よく株式投資や不動産投資などに対して、リスクが高すぎると言う人がいます(多くの方はそうかもしれません)が、投資をしなかった場合のリスクを考えたら、した方がよいのではないかと個人的には思います。もしすべて現預金で保有していて、インフレが到来したら、、、なんて考えると、現預金でしか運用しないというのはリスクが高いと感じます。

人生にはいろいろなリスクがあるかと思いますが、それらをきちんと認識して、自分の頭で考えて判断しながら生きていきたいと思います。そうすればたとえしんどい思いをしたとしても、考えた結果出した結論なのですから、悔いは少ないでしょう。


この本はかなりおすすめです。

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Comments [2]

現金保有のリスク
同意です。インフレだけでなくFiat Moneyの危うさも気になるところです。サブプライム、原油高、ドル安に顕著にそれが現れていると思います。
価値があるうちに実体に変えておかないとね!

そうですね。

実体?そういう意味では不動産はいかがですか?ぼくはお気に入りです。

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投資家的観点から日々思うことを書きたいと思います。まあ、ただの日記なのですが。
Manchester Business SchoolでのMBA留学を終え、2008年4月に帰国しました。最近は不動産投資やマイホーム購入に興味を持っています。


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