世界でただ一人の君へ―新人類 北島康介の育て方

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世界でただ一人の君へ―新人類 北島康介の育て方
平井 伯昌
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北京オリンピックでも大活躍され、日本に元気を与えてくれた北島康介選手のコーチである平井伯昌さんによる、北島選手との成長の記録です。出版されたのが2004年7月とちょうどアテネオリンピック直前なのですが、時には失敗をしながらも、さまざまな面から工夫、努力され、選手と一体となって成長されていく姿が描かれています。


行き詰ったときやスランプに陥ったときなど、初心に帰って物事を分解して考えると、課題がクリアになる場合があるのだ。 P.67

そしてゴールを目指すために、時間を区切り、一年、一年、何が必要かを吟味していく。さらに一年をブレイクダウンして、一ヶ月ごと、一週間ごと、一日ごとに何が必要かを考える。 P.140

この分解して考えるという発想が大切なんだと思います。


コーチとして経験を積むと、頑張らせるところと、フッと気を抜くところ、このメリハリを考えるようになる。人間だから、緩める部分が絶対に必要なのだ。 P.83

人間、常に全力疾走はできません。一流の選手であっても、フッと気を抜くところが必要なんですね。


そしてもうひとつ大切なのは、近視眼的に「頑張れ」と言うだけでなく、長期的な視点を持つことだった。目先の大会でなく、選手の成長を考えながら、何年か先の「ビジョン」を描くことが、大切だと思うようになったのだ。 P.88

「ビジョン」を持ち、それを明確に伝えていくからこそ、選手(ビジネスで言えば部下?)も歯を食いしばって頑張っていけるのだと思います。ただ闇雲に頑張れ、と言われても、、、というところはあるでしょうね。


選考会で康介が最後の種目となる二〇〇m平泳ぎが終わってふたりで話したのは、具体的なテーマを持って取り組まないことには康介も覚悟を決めて練習できないし、私自身も燃えてこないということだった。 P.201

「具体的に」というところが重要なんだと思います。「具体的に」考えていかないと、「具体的な」次の一歩(行動)につながりにくいかもしれませんし。


多くの人は、階段を一歩一歩上がっていった延長線に、オリンピックが見えると思っている。しかしそれは違う。
オリンピックに行くには、オリンピックを最初から狙わなければならない。
最初に大きな目標を設定して、その実現に必要なことを抽出していくのである。 (本の帯より)

目標やビジョンは高く、大きく設定し、一方で日々やることは細切れにして、小さくして確実にこなしていく、というのが目標を達成するには重要なんだと思います。


実はこの本、長いこと家に積みあがっていたのですが、もっと早くに読んでおけばよかったと思います。






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